【閉店】さらば、私たちの「アサヒ」— 創業1号店・アヤハディオ栗東店が50年の歴史に幕

ローカル
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2026年8月5日追記

アヤハディオ栗東店は、2026年8月2日をもって営業を終了しました。アヤハディオ公式サイトでも現在は「栗東店は閉店いたしました」と案内されています。

また、同じ栗東市小柿の跡地には「スーパー万代 栗東小柿店」が2026年冬にオープンする予定です。話題のワダイでは、閉店した栗東店の50年の歩みと、跡地の最新情報を紹介します。

いつものように日用品を買い足そうと、ふらりと「アヤハディオ栗東店」を訪れた時のことだ。

見慣れた駐車場に車を止め、いつも通りに店舗の入り口へと歩みを進める。しかし、自動ドアの手前で、思わず足が止まった。そこに置かれた、一枚の大きな立て看板。

「閉店のお知らせ」

目に飛び込んできたのは、2026年8月2日(日)をもって営業を終了するという、にわかには信じがたい文字だった。

「えっ、嘘だろ……? あの栗東店が、本当になくなってしまうのか?」

胸を突いたのは、言葉にできないほどの驚愕と、言いようのない寂しさだった。昭和、平成、令和と、地域の人々の暮らしに寄り添い、滋賀県民にとって「あって当たり前」の存在だったアヤハディオ。実はこの栗東店こそが、アヤハディオの「記念すべき創業第1号店」なのである。

今回、話題のワダイでは、半世紀にわたり地域の暮らしを支え続けてきたアヤハディオ栗東店。その激動の歩みと、私たちの胸に残る温かい思い出を振り返る。

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ボウリング場跡からの出発と「日曜大工センターアサヒ」の大繁盛時代

アヤハディオ栗東店の歴史は、今からちょうど50年前の1976年(昭和51年)に遡ります。
当時、アヤハグループが新規事業として立ち上げたホームセンターの名称は、現在の「アヤハディオ」ではなく「日曜大工センターアサヒ」でした。

出店場所に選ばれたのは、当時ブームが去って閉鎖されたボウリング場の跡地。広いフロアと高い天井をそのまま活かした店舗構造は、当時まだ珍しかった「ホームセンター」という巨大な物販空間にうってつけでした。

日本のDIY(日曜大工)ブームの黎明期とも重なり、オープン当初から店内は黒山の人だかりに。「木材を切って自分で棚を作る」「住まいを自分好みに修繕する」という新しいライフスタイルを提案した店舗は、連日のように大繁盛を記録し、滋賀におけるホームセンター文化の礎を築きました。

「アヤハディオ」への屋号変更と、憩いの食堂「グリル・エース」の記憶

グリル・エース

1991年(平成3年)4月、店舗ブランドは「日曜大工センターアサヒ」から、現在「アヤハディオ」へ変更されました。日曜大工用品だけでなく、日用品や生活用品まで幅広く扱うホームセンターへと変わっていきます。

この時代、栗東店を語る上で欠かせないのが、店内に併設されていた伝説の食堂「グリル・エース(グリル&喫茶 Aエース)」の存在です。

買い出しに来た家族連れはもちろん、近隣の工場で働くサラリーマンや長距離トラックのドライバーにとって、ここは絶好の「立ち寄り場所」であり「憩いの場」でした。

特に有名だったのが、熱々の鉄板で提供される「焼そば定食」。香ばしいソースの香りが立つ熱々の焼そばに、白ご飯と味噌汁がセットになった、関西らしい「炭水化物+炭水化物」のボリュームメニューでした。

関西ならではの「炭水化物+炭水化物」の超ボリュームメニューは、働く男たちの胃袋をガッチリと掴んで離しませんでした。

唐揚げ定食

私も子供のころに父に連れられてお昼を食べに行きました。唐揚げ定食をよく食べてましたが、食べきれない量があった思い出が残っています。

「早い、安い、美味い、そしてお腹いっぱいになる」という昭和レトロな温かみがあったこの食堂は、栗東店のアイデンティティの一部となっていました。

ディオワールド草津店の誕生と栗東店の身近さ

ディオワールド草津店

1996年(平成8年)3月、アヤハディオにとって大きな転機が訪ります。隣接する草津市のJR草津駅西口(エイスクエア内)に、超大型店舗である「ディオワールド草津店」が誕生したのです。

大型店のディオワールド草津店が誕生したことで、周辺の買い物環境は大きく変わりました。

豊富な品ぞろえを求めるならディオワールド草津店、日用品や必要なものを手早く買うならアヤハディオ栗東店。規模は違っても、栗東店には普段使いしやすい身近さがありました。

合鍵作りや住まいの困りごとなど、「近くにあるホームセンター」として利用していた人も多かったのではないでしょうか。

2018年の建て替えリニューアル、近隣競合店とのシェア争い

リニューアル

時の流れとともに店舗の老朽化が進み、2018年(平成30年)1月に栗東店は一時閉店し、店舗の全面建て替え工事を行いました(この際、惜しまれつつも「グリル・エース」は一度のれんを下ろし、のちに野洲市へと移転・復活を遂げることになります)。

同年10月、栗東店は白を基調とした明るい店舗へと建て替えられ、バリアフリーにも対応した新店舗として営業を再開しました。

しかし、周辺の商業環境は激しさを増していました。目と鼻の先の下鈎エリアには大型ホームセンター「コメリパワー栗東店」が出店し、さらに近隣には夜遅くまで営業する大手ドラッグストア(スギ薬局、クスリのアオキ、ウエルシアなど)が乱立。

日用品や生活雑貨の価格競争、顧客の奪い合いは、かつてないほど激しいものとなっていきました。

コロナ禍で頼りにした栗東店

2020年、新型コロナウイルスの感染拡大によって、マスクや消毒液などの衛生用品が手に入りにくい時期が続きました。

私もユニ・チャームのマスクや消毒液を求めて、アヤハディオ栗東店へ何度も足を運んだことを覚えています。

「ここに来れば、必要なものが見つかるかもしれない」

不安な時期に頼れる身近な店だったことも、栗東店に残る大切な記憶のひとつです。

50年の歴史に幕、近隣店舗へ受け継がれる役割

約50年にわたり栗東の暮らしを支えてきたアヤハディオ栗東店は、2026年8月2日に営業を終了しました。

日曜大工センターアサヒとして始まり、アヤハディオへの名称変更や店舗の建て替えを経ながら、昭和、平成、令和の3つの時代を歩んできた店舗でした。

栗東店はなくなりましたが、アヤハディオが地域で果たしてきた役割までなくなるわけではありません。

大型店ならではの豊富な品ぞろえを持つ「ディオワールド草津店」や、2024年に建て替えられた「アヤハディオ守山店」など、近隣には今後も利用できる店舗があります。

「日曜大工センターアサヒ」から始まった滋賀のDIY文化と地域密着の姿勢は、こうした店舗へ受け継がれていくのでしょう。

私にとっても、父とグリル・エースへ食事に行ったことや、コロナ禍にマスクを探して訪れたことなど、栗東店にはさまざまな記憶が残っています。

かつて店頭で見た閉店の看板を思い返しながら、あらためて伝えたいと思います。

「50年間、本当にありがとうございました。そして、お疲れさまでした」

NEWアヤハディオ公式アプリ

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AYAHA DIO CORPORATIONposted withアプリーチ

跡地にはスーパー万代栗東小柿店がオープン予定

アヤハディオ栗東店の閉店後、その跡地にはスーパーマーケットの「万代 栗東小柿店」がオープンする予定です。

万代の採用情報では、2026年冬の新規開店に向けて、鮮魚、惣菜、ベーカリー、レジ、品出しなどのオープニングスタッフが募集されています。

アヤハディオ栗東店はなくなりましたが、長年地域の買い物を支えてきた場所は、今度は食品スーパーとして新しい役割を担うことになります。

具体的な開店日や営業時間などは、現時点では発表されていません。今後、新しい情報が確認でき次第、この記事にも追記します。

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