『ガキの使いやあらへんで!』の「山ちゃん」として知っている人にとって、月亭方正さんが落語家として活動していることは知っていても、

実際、落語はうまいの?
と気になる人もいるのではないでしょうか。
芸人が途中から始めた落語と聞くと、タレント活動の延長のように感じるかもしれません。
しかし現在の月亭方正さんは、そんな段階をすでに通り過ぎています。
2008年に初高座を踏んでから、2026年で落語家生活18年目。
東京や大阪だけでなく全国で独演会を開き、今も継続して高座に上がっています。
では、落語家・月亭方正は実際どのくらいの実力なのでしょうか。
40歳目前から始めた落語
月亭方正さんが落語に出会ったのは、40歳を迎える直前でした。
きっかけの一つになったのが東野幸治さんです。
当時の方正さんは「お客さんの前で笑いを取りたい」と考えており、東野さんから桂枝雀さんの落語を勧められました。
そこで初めて聴いた「高津の富」に衝撃を受け、一人で何人もの登場人物を演じる落語に強く惹かれたそうです。
その後、月亭八方さんへの入門を志願し、2008年5月11日に八方さんの勉強会で「阿弥陀池」を披露。
2009年には上方落語協会にも加入しました。
話題作りでは終わらなかった18年間
すでにテレビで売れていた山崎邦正さんが40歳目前で落語を始めたため、当初は「芸能人の新しい企画では?」と思った人もいたかもしれません。
しかし、そのまま18年間続きました。
2018年の10周年時点では、方正さんは約35本の落語を覚え、そのうち10本以上はすぐ高座にかけられる状態だと話しています。
また、空いた時間の多くを稽古に使い、新幹線や飛行機、寝る前にも噺を繰り返していたことを明かしています。
趣味や副業ではなく、生活の中心に落語が入っていたことが分かります。
現在は全国で独演会を開く落語家

方正さんの現在を最も分かりやすく示しているのが、公演活動です。
2026年も東京では新宿末廣亭、大阪では天満天神繁昌亭などで定期的に高座へ上がっています。
さらに北海道、兵庫、京都、長崎、佐賀、神奈川、埼玉、福岡、石川など全国各地で公演が組まれています。
テレビ出演の合間に時々落語をする、という活動量ではありません。
スポニチは2024年、落語家生活15周年を迎えた方正さんを「上方落語協会でも屈指の実力者」と紹介。
2026年に兵庫県立芸術文化センターで行われた独演会でも、「全国各地の会場を沸かせる巧みな話芸」と紹介されています。
落語には好みがあるため、誰にとっても「うまい」と断言することはできません。
ただ、少なくとも「芸人が余興で落語をしている」という見方は、現在の活動実態とはかなり違います。
テレビの「山ちゃん」とは別人のような高座
方正さんの落語を初めて見る人が驚きやすいのは、テレビとのギャップです。
『ガキ使』では、泣く、叫ぶ、怖がるといったリアクション芸が強く印象に残っています。
一方、落語では座布団の上に一人で座り、声や表情、仕草だけで複数の人物を演じ分けます。
しかも、長年のバラエティ経験は決して無駄ではありません。
方正さん自身も上方落語協会のプロフィールで、「今までの芸歴を活かし、楽しい高座をしていきます」としています。
何十年もテレビで培った間の取り方、表情、観客の反応を見る力。
これは、若い頃から落語一筋で進んできた噺家とは違う、方正さんならではの武器でしょう。
月亭方正の落語は本当にうまい?

結論として、月亭方正さんを「落語もするタレント」と見るのは、もう少し違うように思います。
2008年から18年間続け、上方落語協会に所属し、全国で独演会を開催。
2026年現在も継続して高座に上がっています。
もちろん、何十年も落語一筋で修業してきた名人と比べれば、評価は人によって分かれるでしょう。
それでも、40歳目前から新しい世界へ入り、18年間続けて自分の芸にしてきたことは簡単ではありません。
現在の月亭方正さんは、「テレビ芸人が落語をやっている」というより、「落語家がテレビにも出ている」と表現した方が、実態に近くなっています。
『ガキ使』の山ちゃんしか知らない人ほど、一度高座を見ると印象が大きく変わるかもしれません。





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