美貌か、実力か。ケイト・ロータスという「美人格闘家」の葛藤と現在地

ケイト・ロータス スポーツ
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近年、日本の女子総合格闘技(MMA)界において、その実力とルックスでひときわ強い光を放っている選手がいます。それが、ケイト・ロータス選手です。1998年3月16日生まれ、兵庫県尼崎市出身の彼女は、今最も注目を集めるMMAファイターの一人です。

「美人格闘家」——

メディアが彼女を紹介する際、必ずと言っていいほどこの枕詞が使われます。確かに、モデルと見紛うほどの整った容姿は、2024年の「超RIZIN.3」出場を機に爆発的な注目を集め、多くのファンを獲得しました。

しかし、彼女自身はその肩書きとどう向き合ってきたのでしょうか。

話題のワダイでは、ケイト・ロータス選手の強さと魅力、その内面に秘めた葛藤、そして気になるプライベートな一面まで紹介します。

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ケイト・ロータスの本名や出身はどこ?

まずは基本的なプロフィールから見ていきましょう。

ケイト・ロータス
本名大山 恵音(おおやま けいと)
生年月日1998年3月16日
出身地 兵庫県尼崎市
身長164cm
所属K-Clann
バックボーン空手、柔道

リングネームの「ケイト」は、ご自身の本名「恵音(けいと)」から取っています。そして「ロータス(Lotus)」は、英語で「蓮(ハス)の花」を意味します。

タトゥー

これは、彼女自身と母親が共に好きな花であり、彼女の左肩にはその蓮の花のタトゥーが刻まれていることに由来します。時折ハーフと間違われることもありますが、純粋な日本人です。

格闘家としての軌跡

彼女の格闘家としてのルーツはどこにあるのでしょうか。

原点は空手と柔道

空手

彼女の格闘技歴は5歳まで遡ります。お兄さんの影響で始めた空手(形)では、なんと全国大会ベスト8という素晴らしい実績を持っています。

12歳からは2年間、柔道も経験しており、幼少期から武道の素養をしっかりと培ってきました。

22歳でのMMA転向

意外にも、総合格闘技(MMA)への転向は22歳の時でした。当時、彼女は引き締まった肉体を競う「フィジーク」に打ち込んでいました。

その減量のために近所のジムでミット打ちを始めたことが、彼女をMMAの世界へと導くきっかけとなったのです。

異例のスピードデビューと苦悩

プロデビュー

練習開始からわずか1年。2020年12月の「DEEP JEWELS 31」で、彼女は異例の速さでプロデビューを果たします。

この試合を、鮮やかな腕ひしぎ十字固めによる一本勝ちで飾ったことで、彼女のキャリアは大きく動き出しました。

「顔だけ」の声との戦い

美人格闘家

しかし、その華々しいデビューとビジュアルは、時に彼女を苦しめることにもなりました。「美人格闘家」というレッテルと共に、「ルックスだけ」「顔売り」といった心無いアンチコメントがつきまとうようになったのです。

ケイト
ケイト

顔売りも自分語りもしない男臭い感じが好き

とインタビューで語る彼女にとって、容姿だけで判断されることは本意ではありませんでした。

ターニングポイント:東京移籍

「もっと強くなりたい」——。その一心で、2021年10月に地元の神戸を離れ、東京の名門ジム「K-Clann」への移籍を決意します。しかし、そこはトップ選手が集う厳しい環境でした。

ケイト
ケイト

移籍して半年の間は、周りのレベルに追いつけず毎日泣いていた

当時の苦悩を、彼女はそう振り返っています。母親に泣きながら電話で弱音を吐いたことも一度や二度ではなかったそうです。

ですが、彼女はこの逆境をバネにします。好きだったお酒も断ち、練習に明け暮れるストイックな生活で、心身ともに劇的な成長を遂げました。

現在の活躍:RIZIN、そしてアンバサダーとして

その努力は、2024年以降の「RIZIN」の舞台で大きく開花します。

2025年5月には、初の海外戦となったRIZIN韓国大会で見事勝利。同年9月のDEEPでもTKO勝利を収め、現在3連勝中(2025年11月時点)と、まさに波に乗っています。

RIZIN

そして、彼女の活躍はリング内だけに留まりません。

フィットネスブランド「CRONOS(クロノス)」や、2024年からは「共立美容外科」の美容アンバサダーにも就任。彼女が持つ「強さと美しさ」は、今や多くの企業からも注目される存在となっています。

ケイト・ロータスの素顔とプライベート

リングを離れた彼女は、一体どんな人物なのでしょうか。

性格:ストイックなインドア派

リング上のアグレッシブな姿とは裏腹に、素顔は「練習以外は基本的に自宅にいたい」と公言するインドア派だそうです。

しかし、一度トレーニングとなれば一切の妥協を許さないストイックな一面も持ち合わせています。

家族構成

彼女の格闘技の原点が「兄の影響」であったこと、リングネームの由来に「母親」が登場することから、家族との良好な関係がうかがえます。

特に、苦しかった上京当初、お母さんが精神的な支えになっていたことは想像に難くありません。

気になる「彼氏問題」と細川一颯選手との関係

これだけの美貌の持ち主だけに、恋愛事情が気になるファンも多いことでしょう。

結論から言うと、2025年の複数のメディア取材において、彼女は 「自分は彼氏がいない」 と明確に公言しています。

特に噂が絶えなかったのが、同じK-Clann所属で、ブレイキングダウンでも活躍する細川一颯(いっさ)選手との関係です。親密そうな様子がSNSなどで見られたことから、熱愛疑惑が浮上しました。

熱愛疑惑

しかし、これも本人がきっぱりと否定しています。細川選手のYouTube動画に出演した際には「彼氏じゃありません。マネージャーです」とジョークで一蹴しました。

さらに、細川選手と女子アナウンサーとの熱愛報道が出た際には、「(細川選手には)『公表しろよ』ってずっと言ってたんです。ありがたく熱愛が出たのでホッとしました」とコメントし、あくまで友人としての関係であることを明確にしています。

結論

「美人格闘家」というレッテルに苦しみながらも、それを実力で跳ね返そうと努力を重ねてきたケイト・ロータス選手。

東京での挫折を乗り越え、心身ともに強さを増した彼女は、今やRIZINの舞台で連勝を飾るトップファイターへと変貌を遂げました。

リングの上では蓮の花のように華麗に、そして力強く。彼女の本当の戦いは、まだ始まったばかりです。

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