「アメリカ政府が、あのインテルの筆頭株主になった」――。
こんなニュースを聞いても、
「アメリカの大きな会社の話でしょ?」
「日本に住む私たちに関係あるの?」
と思うかもしれません。
でも実はこれ、あなたのスマホやパソコン、そして日本の未来にも直結する、かなり面白い話なんです。話題のワダイでは何が面白いのかを解説します!
なぜ今?アメリカの「本気」とインテルの「崖っぷち」
そもそも、なぜ国が一個の会社の大株主になるなんてことが起きたのでしょうか?
理由は大きく二つ。アメリカの「事情」と、インテルの「事情」がカチッと噛み合ったからです。
アメリカの事情:「脳みそ」を人質に取られたくない!

まず、パソコンやスマホ、車まで、今やあらゆる機械に入っている「半導体」は、機械の”脳みそ”です。これが無いと、何も動きません。
そして、この超重要な”脳みそ”のほとんどが、今や台湾など海外で作られています。
アメリカは考えました。「もし台湾で何かあったら、うちの国の”脳みそ”が全部ストップしちゃうぞ…!ヤバい!」と。
食料自給率みたいな話が、半導体でも始まった、と考えると分かりやすいかもしれません。
大事なものは、多少高くても自分たちで作れるようにしておこう!というのがアメリカの本音です。
インテルの事情:助けて!お金が足りません…!

一方で、アメリカ代表の半導体企業であるインテル。
かつての絶対王者でしたが、最近はちょっと元気がありませんでした。
例えるなら、世界ヘビー級チャンピオンだったボクサーが、少し動きが鈍くなり、最新のトレーニングができずにライバルに負け始めているような状態。
最新鋭のジム(=工場)を作るには何兆円もかかりますが、そのお金を自力で稼ぐのが難しくなっていたのです。
ライバルはAMDやTSMCなどです。特にTSMCは台湾の企業なのでまさにアメリカの思惑と合致するのです。
そして、二つの思惑が一致した

もうお分かりですね。
- アメリカ政府:「うちの国の代表選手になってくれ!お金は出す!」
- インテル:「ぜひお願いします!そのお金で復活してみせます!」
お金が欲しい選手(インテル)と、強い自国の選手が欲しいスポンサー(アメリカ政府)の利害が、完璧に一致したというわけです。
で、私たちの暮らしへの影響は?
「事情は分かったけど、それで結局どうなるの?」と思いますよね。大きく二つの変化が考えられます。
1. 「安さ」より「安心」が優先される時代へ

これまでは「安くて良いものなら、海外製でOK!」でした。これからは「大事なものは、仲間内で作って安心を確保しよう」という流れが加速します。
すぐにパソコンやスマホが値上がりするわけではありませんが、長期的には、世界全体でモノの値段が少し上がる原因になるかもしれません。
2. 日本にとっては、実は巨大なチャンス!

この流れ、日本にとっては悪い話ばかりではありません。むしろ、大きなチャンスです。
アメリカが最新のキッチン(半導体工場)を新設するなら、世界最高の日本の”包丁”や”鍋”(製造装置や素材)が絶対に必要になるからです。
インテルが元気になればなるほど、日本のものづくり企業が潤う、という面白い関係があるのです。
ただし、アメリカとどんどん仲良くなることで、中国との付き合い方をどうするか、という難しい課題も同時に抱えることになります。
まとめ:パソコンの中身が、世界の未来を左右する

今回のニュースをまとめると、
「大事な”脳みそ”を自国で作りたいアメリカ」と、「復活のためにお金が必要だったインテル」の思惑が一致して、異例のタッグが生まれた。
ということ。
あなたのパソコンに入っている小さなチップが、今や国家の安全や世界の力関係を左右する超重要アイテムになっています。そう考えると、少しだけニュースが面白く見えてきませんか?
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