静岡県伊東市の田久保真紀市長が2025年9月14日、自身のX(旧ツイッター)で学歴について

大学は、卒業しておりません。除籍になっております
市長に対する不信任決議を可決した市議会を解散するという強硬手段の直後だっただけに、この発言は伊東市民に大きな衝撃を与えています。
なぜ、このタイミングで認めたのか。一連の騒動は何が問題だったのか。話題のワダイでは過去の経緯を振り返りながら、この出来事を解説していきます。
発端は市広報誌の「東洋大学卒業」記載

この問題が大きく取り沙汰されるようになったのは、伊東市の広報誌に田久保市長の経歴が「東洋大学卒業」と記載されたことがきっかけでした。
この記載について市議会で疑義が呈され、真相を究明するために地方自治法100条に基づく強力な調査権限を持つ「百条委員会」が設置される事態に発展します。
しかし、田久保市長は百条委員会への出席を拒否。さらに、自身の持つ卒業証書は本物であると主張し続け、議会との対立は深まる一方でした。
ネット上では早い段階から、

なぜ、きちんと説明しないのか

正直に話せば、学歴が問題なのではないのに
といった声が上がっていました。
全会一致の「不信任決議」と前代未聞の「議会解散」

市長の対応を「市民への背信行為」と判断した伊東市議会は、2025年9月1日、田久保市長に対する不信任決議案を全会一致で可決しました。
地方自治法上、不信任とされた首長は「10日以内に辞職」するか「議会を解散」するかを選択しなければなりません。そして、田久保市長が選んだのは、自らの潔白を訴えるための「議会解散」でした。

市民からは、この決断に対して厳しい声が相次ぎました。

必要も無い選挙で市の予算を浪費するのは裏切りですよ

市民が期待しているのは市長の手腕であり、学歴じゃないんだから。なぜもっと早く本当のことを言わなかったのか
市長としての資質そのものを問う声が、日増しに強まっていきました。

メガソーラー問題への期待と市民の落胆 田久保市長は、伊豆高原のメガソーラー建設計画に反対する姿勢を明確にし、自然環境保護を訴える市民から大きな支持を得ていました。そのリーダーシップに期待を寄せていた市民も多いだけに、今回の学歴を巡る一連の対応には「残念だ」「期待していた分、裏切られた気持ちが大きい」といった声が聞かれます。市政の重要課題に取り組む姿勢と、個人の資質を問う問題が、市民の心に複雑な影を落としています。
衝撃のX投稿「大学は、卒業しておりません。除籍になっております」

議会を解散し、40日以内に行われる市議会議員選挙で「市民に信を問う」とした矢先の9月14日。田久保市長はXで、ある一般ユーザーからの問いかけに答える形で、これまで徹底して争ってきた学歴について、あっさりと「除籍」であると認めたのです。

大学卒業しているんだから、伊東温泉競輪場のバンクの中で『卒業証書』を皆に見せえん罪を晴らしたらいかがでしょうか?

大学は、卒業しておりません。除籍になっております
この投稿は、一連の騒動を根底から覆すものでした。市長の返信には、市民からの怒りや呆れの声が殺到しています。

それ、最初に問題になったときに、『大卒との記載は誤りで、除籍になっています』って言ってれば記載ミスを謝罪、訂正するだけでこんなに大問題にならなかったんですよ

以前、あなたは除籍なのに卒業証書は本物と言いましたよね。話の筋が通りません

卒業していないのをわかっているのに議会を解散したんですね
当初、些細な経歴の記載ミスで済んだはずの問題が、市長の頑なな対応によって市議会との全面対決に発展し、最終的に議会解散という市政の停滞と多額の税金を投入する選挙を招いたことになります。
まとめ:失われた信頼と伊東市政のこれから

今回の騒動で問われているのは、もはや学歴そのものではありません。
- 説明責任を果たさなかったこと
- 議会や市民に対して不誠実な対応を続けたこと
- 結果として市政を混乱させ、無用な選挙費用を発生させたこと
これら市長としての資質、そして政治倫理が最大の争点となっています。自ら「除籍」と認めた今、議会を解散した大義名分は失われたと言わざるを得ません。
これから行われる市議会議員選挙は、単に議員を選ぶだけでなく、田久保市長の市政運営に対する市民の審判が下される場となるでしょう。
伊東市民は、この混乱を乗り越え、誰に未来の市政を託すのか、極めて重要な選択を迫られています。
コメント