「抜いちゃダメ!」焼き鳥を串から抜いてはいけない理由5つ

焼き鳥を楽しむ 一般

忘年会のシーズン真っ只中。12月の予定は毎日どこぞで忘年会というサラリーマン・OLの皆さん、忘年会といえばどこに行きますか?
なべ・焼肉・居酒屋などなど色々な候補がありますね。焼き鳥も人気料理です。その焼き鳥でいつも話題になるのが『串から外して食べるのか、そのまま食べるのか』問題。

「みんなに行き渡るよう、外して取り分けたい」
「串にかぶりついて食べるのは下品」

と串から外してシェアするのがマナーだという意見がある一方で、

「串のまま食べるのが一番美味しい」
「串を持ってかぶりつくのが焼き鳥の本来の食べ方」

と串料理としてそのまま味わうのが美味しい食べ方だし、マナーだという意見もあります。

結論としては美味しく食べることができればどちらでもいいような気もしますが、料理を提供する店側はそのまま食べてほしいとの意見が大半のようです。

今回は串を抜かずそのまま食べる方がオススメの理由を5つ紹介します。忘年会などで焼き鳥屋さんに行く際はぜひ参考にして下さいね。

その1 料理人の意図を尊重するため

焼き鳥職人になるための修行期間は、『串打ち3年、焼き一生』という言葉もあり、串打ちをマスターするまでに3年、焼きの技術を習得するには一生かかると言われています。

焼き鳥職人

ただ単純に食材を串に刺すだけではなく、美味しく食べられるように、食べやすいようになど職人が色々と考えて串に刺しているんですね。


つまり焼き鳥は串に刺されている状態で料理として成立しているのです。出された状態で食べるのが料理人へのリスペクトになるのです。

その2 味のバランスを保つため

焼き鳥の美味しさの理由はやはり一本の串に刺された複数の部位のバランスや味付けのこだわりです。串から抜いてしまうとその味のバランスが崩れてしまい、料理人の意図した通りの味ではなくなってしまうのです。
串から食べる一口づつの味わいや、串から食べることで食材が混ざることで出る深みがあるのです。もう少し具体的にみてみると次のようになります。

  • 一口ごとの計算:焼き鳥の串は、「ネギま」「皮」「砂肝」など、それぞれ異なる部位が均等に並べられています。一口で食べることで、タレや塩の加減、脂の旨味、具材のテクスチャを同時に楽しめます。
  • 混ざり合う風味:焼き鳥は部位によって脂の量や火の通り方が異なるため、串のまま食べることでそれらの違いを楽しむことができます。抜くと味が単調になりやすいです。
  • 串に刺されている順番からうまれる味のストーリー:ある焼き鳥屋さんでは串に打つ肉のサイズを工夫しています。最初に口にする部分は大きめにして満足度を高め、次第にサイズを小さくすることで味わいを楽しめるように考えて串を打っています。

その3 見た目の美しさを保つため

焼き鳥は伝統的な日本料理の一つです。日本料理というものはは見た目の美しさを非常に重視します。

  • 串の美学:串に刺さった焼き鳥は、見た目に整然とした美しさがあります。特にネギまなどは、ネギと鶏肉の色のコントラストや配置が楽しめる工夫がされています。
  • プレゼンテーションの一部:串を抜いてしまうと、その美的要素が失われ、提供者の工夫を無にしてしまうことになります。

その4 伝統ある食文化として

焼き鳥は、伝統的な日本料理ですが、会席料理などとは少し趣が違います。日本料理の中でも庶民的な食文化の象徴として親しまれてきました。串を使って食べるスタイルはその文化の一環として育まれてきました。

  • 屋台文化の名残:焼き鳥は元々、屋台で手軽に食べられるスナックとして発展しました。串を持ちながら食べるのが基本のスタイルで、これが焼き鳥の特徴です。
  • 文化への敬意:串を抜いて食べると、この伝統的なスタイルを軽視しているように捉えられる場合もあります。特に日本では、提供された料理をそのまま楽しむことが礼儀とされています。

その5 衛生面の観点から

その1からその4までは文化的な側面での理由を挙げてきましたが、最近では感染症対策の一環として、串のまま食べることをすすめるお店も増えてきました。串を抜くことで、手で触れたりお箸などで触れたりし、衛生面でのリスクが高まります。

  • 直接手で触れる機会が増える:串を抜くときに手が肉に触れることがあります。これが原因で細菌が付着する可能性があり、特に共有の場では避けたい行為です。
  • タレがこぼれるリスク:串を抜く際に、タレが飛び散ったり皿に広がったりして、食卓が汚れることもあります。

出された焼き鳥をシェアするための行為自体が衛生リスクを高めることになるので、串のまま味わうのが最も衛生的なのです。

まとめ

焼き鳥を串のまま食べることをお勧めする5つの理由をあげました。いかがでしたでしょうか。とはいえシェアして食べたいこともあると思います。その場合はしっかりと最初にその場の参加者に断った上で、自分のお箸などは使用せずに、新しいお箸などでシェアしましょう。またネギマなどの串一本で料理が成立しているものはシェアせずに串のまま食べるようにしましょうね。

では年末忘年会、年始の新年会、美味しく焼き鳥を食べてきて下さいね。

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