「Windows 10のサポートが2025年10月で終了する。でも、PCはまだ快調だし、Windows 11の要件は満たさない…」そんな悩みを抱える多くの個人ユーザーに朗報です。
Microsoftは、当初有償としていた個人向けの拡張セキュリティ更新プログラム（ESU）について、特定の条件を満たせば1年間、実質無料で提供すると発表しました。この記事では、その具体的な条件と、あなたが今すぐ何をすべきかを分かりやすく解説します。
大転換！個人ユーザーに「無料」の選択肢
2025年10月14日のサポート終了を前に、Microsoftの方針が大きく変わりました。当初、個人ユーザーがサポートを延長するには年間30ドル（日本では価格未定）程度の費用が必要とされていましたが、多くのユーザーからの声に応える形で、実質無料で1年間セキュリティ更新を受けられる道が用意されたのです。
これは、法人向けとは全く別の、個人ユーザーに限定された特典です。「PCの買い替えはまだ先でいい」「使い慣れた環境を安全に維持したい」と考えるすべての人にとって、知っておかなければ損をする重要な情報です。
なぜ？Microsoftが個人向け無料化に踏み切った理由
この方針転換の背景には、依然として非常に多くの個人ユーザーがWindows 10を利用しているという現実があります。サポート終了で膨大な数のPCが無防備になる事態を避けるという社会的な責任に加え、自社のクラウドサービス（OneDrive）やリワードプログラムの利用を促進したいという戦略的な狙いも透けて見えます。
ユーザーにとっては、いくつかの簡単な条件をクリアするだけで、大きなメリットを享受できるチャンスと言えるでしょう。
ESUを実質無料で手に入れるための「3つの方法」
1年間の無料ESUを手に入れる方法は、以下の3つです。登録手続きは2025年7月から順次開始され、8月中旬までには広く利用可能になる予定です。いずれか1つの条件を満たせば、2026年10月13日まで安全にWindows 10を使い続けることができます。
| 方法 | 条件と内容 | メリット | 注意点 |
| ① Windowsバックアップ機能を使う（キケン） | Windows 10に標準搭載されている「Windows バックアップ」アプリを使い、PCの設定などをMicrosoftのクラウドストレージ「OneDrive」に同期（バックアップ）する。 | ・一度設定すればOK | ・Microsoftアカウントが必須 ・OneDriveの無料容量（5GB）を超える場合は、有料プランの検討が必要 ・ファイルの場所が勝手に変わってしまう |
| ② Microsoft Rewardsポイントを使う（おすすめ） | Microsoftのサービス（Bing検索など）を利用して貯まる「Microsoft Rewards」のポイントを1,000ポイント使用して交換する。 | ・お金をかけずに利用可能 ・OneDriveを使いたくない場合に有効 ・1週間ほどポイ活すればポイントはたまる | ・日常的にポイントを貯める必要がある ・ポイントが足りない場合は利用できない |
| ③ 有料オプションを選ぶ | 上記の条件を満たさない、または利用したくない場合に、年間費用（$30を予定）を支払ってESUを購入する。 | ・条件を気にせず、誰でも利用できる | ・費用がかかる |
最も現実的で簡単なのは、②の「Microsoft Rewardsポイントを使う」方法です。余計なトラブルなくサポート延長するにはこれが一番です。
【重要】手続きはPCから！ これらの手続きは、お使いのWindows 10 PCの「設定」＞「更新とセキュリティ」＞「Windows Update」に表示される案内（登録ウィザード）から行います。2025年7月以降、順次表示されるようになります。
個人ユーザーが今すぐやるべきアクションプラン
この絶好の機会を逃さないために、以下のステップで準備を進めましょう。
【STEP 1】MicrosoftアカウントでWindowsにサインインできているか確認する
今回の無料ESUを利用するには、PCがMicrosoftアカウントに紐づいていることが前提となります。「ローカルアカウント」でPCを利用している方は、この機会にMicrosoftアカウントへの切り替えを行いましょう。「設定」＞「アカウント」から確認・変更が可能です。もちろんアカウントの作成は無料でできます。
【STEP 2】「Windows アップデート」でWindows10を最新にしておる
Windows10を最新の状態にしておくこともESUプログラムを受けるための必須条件です。windowsアップデートで最新の状態にしておきましょう。
【STEP 3】2025年7月以降、PCの設定画面をチェックする
7月に入ったら、定期的に「設定」＞「Windows Update」の画面を確認し、「拡張セキュリティ更新プログラムに登録する」といったリンクが表示されていないかチェックしましょう。案内が表示されたら、画面に従って手続きを進めれば完了です。
今回のMicrosoftの決定は、Windows 10を愛用する個人ユーザーにとって、まさに「恵みの雨」です。面倒な手続きはほとんどなく、多くの方が実質無料で1年間の安全を手に入れることができます。サポート終了を過度に恐れる必要はありません。この記事を参考に、落ち着いて準備を進めてください。
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