「敵は本能寺にあり」ならぬ、「クマは山に、不審者は街にあり」。
岐阜県で公開されているあるマップが、インターネット上でとんでもない話題を呼んでいます。本来なら「注意喚起」のために作られた真面目な地図なのだが、そのあまりにも完璧な勢力分布により、見る者すべてに壮大なストーリーを予感させているのです。
これはもはやハザードマップではない。現代の関ヶ原の合戦図です。
北の「茶色い悪魔」 vs 南の「青き防人」
話題の震源地となっているのは、岐阜新聞Webなどが提供している「クマ目撃・不審者情報マップ」。
まずは、その衝撃的な戦況図をご覧ください。

もはや完全に「戦争」です。
地図の北側(山間部)を埋め尽くすのは、圧倒的野性味を誇る「クマ軍(茶色の足跡マーク)」。 対して、南側(平野部・市街地)に密集陣形を敷くのは、神出鬼没の「不審者軍(青い人型マーク)」。
両軍の勢力圏はあまりにもくっきりと分かれており、まるで示し合わせたかのように岐阜の市街地境界線で睨み合っています。
不審者が「英雄」に見えるバグ発生
通常、マップ上で「不審者アイコン」を見かけたら、背筋が凍る思いをするのが一般的です。しかし、このマップにおいては意味合いが変わってきます。
山から降りてこようとする無数のクマたちに対し、平野部との境界線にびっしりと並ぶ青いアイコンたち。これを見て、ネット民たちはざわついたのです。


これ……不審者たちが体を張ってクマを止めてないか?

不審者による絶対防衛ライン(アブソリュート・ディフェンス・ライン)だ

彼らが街をパトロール(徘徊)しているおかげで、クマの侵攻が食い止められている……?
そう、あまりの配置の妙により、本来忌避すべき不審者たちが、まるで「人知れず街を守るダークヒーロー」あるいは「最前線に送られた青の騎士団」に見えるという深刻なバグが発生してしまったのです。
特に岐阜市周辺の人口密集地における青マークの密集率は異常で、「ここから先へは一歩も通さん!」という、不審者たちの熱い(そして怪しい)息遣いすら聞こえてきそうです。
現代の関ヶ原、勝つのはどっちだ

岐阜県といえば、天下分け目の「関ヶ原の戦い」の地。 数百年の時を経て、形を変え、まさか「野生動物 vs 事案発生者」というカオスな合戦が繰り広げられていようとは、徳川家康も夢にも思わないでしょう。
冷静に分析すれば、これは単に「クマは山に住み、不審者は人が多い街に現れる」という、極めて当たり前の自然の摂理と社会構造が可視化されたに過ぎません。
しかし、この地図を見た後では、夜道で不審な影を見た時の感想が少し変わってしまうかもしれなません。 「ヒッ、不審者!?」ではなく、「お勤めご苦労様です、対クマ防衛部隊の方ですね!」と。
結論:どっちも逃げて
もちろん、現実はファンタジーではありません。 茶色いアイコンに出会えば物理的に危険だし、青いアイコンに出会えば社会的に(あるいは精神的に)危険です。
このマップが示しているのは「激アツな攻防戦」ではなく、「山に行けばクマ、街に行けば不審者。岐阜県民に逃げ場なし」という、極めてシビアな現実です。

岐阜にお住まいの皆様におかれましては、北の脅威(クマ)と南の脅威(不審者)、どちらの勢力にも加担することなく、安全な日々を過ごしてください。
あと、このマップで戦況を確認するときは、決して「青い軍勢を応援」などしないように。彼らは味方ではない。ただそこにいるだけの、別の種類の敵ですから。



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