佳子さまの素敵な「ご当地ファッション」。滋賀で選ばれたのは、あの「幻の青い花」でした

地方をご公務で訪問される際、その土地ゆかりの伝統工芸品や特産品をファッションに取り入れられることで知られる秋篠宮家の次女・佳子さま。

2025年10月8日、滋賀県で開催された「わたSHIGA輝く国スポ」の閉会式でも、その心温まるお姿が見られました。ロイヤルブルーのワンピースに合わせて佳子さまが選ばれたのは、滋賀県草津市の特産花「あおばな」を使った、深く澄んだ青色のイヤリング。

今回は、佳子さまの地域への想いが込められた「ご当地アクセサリー選び」のエピソードと、滋賀で注目を集めた奇跡のイヤリング「青の花しずく」についてご紹介します。

訪問先への愛を感じる。佳子さまの「イヤリング選び」

佳子さまのファッションが注目される理由は、単なる華やかさだけではありません。訪れる地域への敬意と、地元の産業を応援しようという温かいメッセージが込められているからです。

これまでにも、各地でその土地ならではの素敵なアクセサリーを身につけられています。

県名	名産品	アクセサリー
岐阜県	美濃焼	タイルの産地として知られる多治見市のメーカーが手がけた、美濃焼のイヤリング。
佐賀県	有田焼・肥前びーどろ	伝統工芸品である磁器やガラス細工のイヤリング。
鳥取県	寄木細工	地元の木材を使用した、温かみのある木工細工のアクセサリー。

高級ブランド品ではなく、地元の職人が一つひとつ手作りした数千円台の身近な工芸品を選ばれることが多く、そのたびに「お揃いにしたい」「地元の誇り」と大きな話題を呼んでいます。

そして今回、滋賀県で佳子さまの目にとまったのが、草津市だけで咲く花「あおばな」を使ったアクセサリーでした。

今回着用されたのは、草津市を拠点に活動する「Atelier Toano（アトリエトアーノ）」のハンドメイド作家、鵜飼さんが製作した近江瑠璃細工「青の花しずく」です。

実は鵜飼さんご自身、ニュース映像を見るまで、まさかご自身の作品が選ばれているとは知らず、「あまりの驚きと嬉しさで夢見心地でした」と語ります。

このイヤリングの最大の特徴は、吸い込まれるような深い青色。これは着色料ではなく、草津市の市花「あおばな」の花びらそのものの色です。

あおばなは、7月から約2ヶ月間、早朝の数時間だけしか咲かない非常に儚い花。かつては友禅染の下絵具として使われていた歴史ある花ですが、水分と糖分が多く、そのままの色を残して乾燥させるのは至難の業とされてきました。

「扱うのが本当に難しい花なんです」

と鵜飼さんは語ります。

早朝の畑で、最も美しい状態の花びらだけを摘み取り、すぐにアトリエで独自のドライ加工を実施。特徴的なフリルのようなヒダや、繊細な花脈をそのまま残すため、花が開いた状態のまま、レジン（樹脂）で手早く丁寧に閉じ込めています。

天候や湿度によって花の表情が変わるため、同じ色、同じ形のものは二つとして存在しません。佳子さまが身につけられたのも、滋賀の自然が生んだ「世界に一つだけの青」なのです。

この「青の花しずく」は、滋賀県草津市の「草津ブランド」認証商品でもあります。

取り扱い店舗の一つである「INOBUN草津エイスクエア店」で実物を拝見しましたが、光にかざすと花びらの繊維が透けて見え、非常に幻想的。

フォーマルな場にも映える気品がありながら、デザインはシンプル。作家の鵜飼さんも「Tシャツやジーンズに合わせてラフに着こなしています」と話すように、普段使いのアクセサリーとしても優秀です。

佳子さまも愛用されたこの滋賀の逸品は、県内の実店舗のほか、ネットショップやふるさと納税でも入手可能です。

【主な取り扱い・購入先】

実店舗	INOBUN（草津エイスクエア店）、ここ滋賀（東京日本橋）など
オンライン	ハンドメイドマーケット Creema（クリーマ）
ふるさと納税	ふるさとチョイス、さとふる、ふるなび（滋賀県草津市返礼品として）

地域ごとの魅力を軽やかに身に纏う佳子さま。その温かい心遣いに思いを馳せながら、あなたも滋賀の「青」を耳元に飾ってみてはいかがでしょうか。