【他人事ではない】ECサイトからのカード情報漏洩。その手口と、被害に遭った私が実践した対策

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駿河屋 生活情報
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「また情報漏洩か…」 ニュースでそんな見出しを見るたび、どこか他人事のように感じていませんか?

2025年8月、人気通販サイト「駿河屋.JP」で、不正アクセスによるクレジットカード情報漏洩の可能性が発表されました。便利なネットショッピングの裏側には、常に情報漏洩のリスクが潜んでいます。

この記事では、「なぜ、このような事件はなくならないのか?」という疑問から、万が一あなたが被害に遭ってしまった場合に被害を最小限に食い止めるための具体的な行動まで、私の実体験を交えてお伝えします。

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駿河屋で何が起きたのか?事件の概要

謝罪

まずは、今回発覚した事件の概要を振り返ってみましょう。

ホビー通販大手の「駿河屋.JP」を運営する株式会社駿河屋は、2025年8月8日、第三者による不正アクセスを受け、顧客情報が漏洩した可能性があると発表しました。

🤔 原因
ECサイトのシステムの一部が改ざんされ、決済時に入力した情報が外部に盗み見られる状態になっていた(Webスキミングという手口の可能性)

Webスキミング

🤔 漏洩した可能性のある情報

  • クレジットカード情報(カード番号、有効期限、セキュリティコードなど)
  • 個人情報(氏名、住所、電話番号、メールアドレスなど)

🤔 駿河屋の対応

  • 原因となったシステムの修正は完了済み。
  • 影響拡大を防ぐため、クレジットカード決済を一時停止。
  • 個人情報保護委員会や警察への報告。
  • 外部専門機関による調査を実施中。

便利なサイトが突然使えなくなる不便さもさることながら、最も怖いのは「自分のカード情報も盗まれたかもしれない」という不安です。

なぜ事件はなくならない?巧妙化する「Webスキミング」の手口

Webスキミング

「セキュリティ対策はちゃんとしているはずなのに、なぜ?」と思うかもしれません。 実は、今回の駿河屋の事件で使われた可能性のある「Webスキミング」は、非常に巧妙で発見が難しい手口です。

これは、攻撃者がECサイトの決済ページなどに不正なコードを埋め込み、利用者が入力したクレジットカード情報を、サイト運営者も気づかないうちにリアルタイムで盗み出すというもの。

例えるなら、お店のレジ自体が、カード情報を盗むスキミング装置に改造されてしまっているような状態です。

私たち利用者は、いつも通り公式サイトで買い物しているだけなので、見た目や操作に異変はなく、被害に気づくことはほぼ不可能です。攻撃者は次々と新しい手口を生み出すため、企業側の対策が後手に回ってしまうケースが後を絶たないのが実情です。

だからこそ、「自分の身は自分で守る」意識と、被害を前提とした「起きてしまった後の行動」を知っておくことが何よりも重要なのです。

【私の体験談】ある日突然、カード会社から電話が…不正利用被害のリアル

突然電話

実は私も、数年前にECサイトで利用したクレジットカード情報を不正利用された経験があります。

ある平日の昼下がり、見知らぬフリーダイヤル番号から着信がありました。出てみると、大手クレジットカード会社のセキュリティ担当からでした。

「LennonSoft様、昨晩、海外のオンラインゲームサイトで、約7万円のご利用がありましたが、お心当たりはございますか?」

もちろん、全く身に覚えがありません。その瞬間、血の気が引くのを感じました。「どこで漏れた?」「他にも使われているんじゃないか?」と、頭が真っ白に。

セキュリティ

幸い、カード会社の不正検知システムが作動し、決済はブロックされていました。電話口で不正利用であることを伝えると、すぐにそのカードは利用停止となり、新しいカードの再発行手続きに移りました。

調査の結果、不正利用の原因は、私が数ヶ月前に利用したマイナーなECサイトからの情報漏洩の可能性が高いとのことでした。

この経験で痛感したのは、以下の2点です。

  1. 被害は本当に突然やってくること
  2. カード会社の迅速な対応と補償は本当に心強いということ

そして何より、この経験が「万が一の時にどう動くべきか」を真剣に考えるきっかけとなりました。

被害を100%防ぐのは難しい。だからこそ「起きた後の行動」が重要!

起きた後の行動

では、いざという時、私たちはどう行動すればいいのでしょうか。慌てず、冷静に対処するための3ステップをご紹介します。

事前行動1+事後行動2の構成になっています。

利用通知サービスを設定し、明細も確認する

不正利用をいち早く見つけるための最も強力な対策の一つが、多くのカード会社が提供している「利用通知サービス」です。

これは、クレジットカードで決済が行われるたびに、即座にメールやLINE、スマートフォンのプッシュ通知でお知らせが届くサービスです。これを設定しておけば、万が一、身に覚えのない決済が行われた瞬間に気づくことができます。

カード会社の公式サイトや専用アプリから無料で、かつ数分で設定できる場合がほとんどですので、今すぐ設定することをお勧めします。

このリアルタイムの通知に加えて、最低でも月に1回はウェブ明細などで利用履歴全体に目を通す習慣も組み合わせましょう。一件一件の利用内容を確認することで、通知だけでは見落としてしまうかもしれない小さな異変にも気づくことができます。「即時通知」「定期的確認」、この二段構えで防御力を高めましょう。

私も漏洩事件以来、この通知は常にONにしています。さらにはECサイトや海外サイトでの利用は普段は「不可」設定にしておいて、実際に利用するときのみONにするサービスも併用しています。

身に覚えのない請求を見つけたら、即カード会社へ連絡

不正利用の際には基本的にはカード会社のほうが先に気づくことが多いです。しかしなかにはカード会社の検知システムをくぐり抜ける例もあるようです。

少しでも「あれ?」と思う請求があれば、ためらわずにクレジットカードの裏面に記載されている電話番号に連絡してください。その際、以下の情報を手元に準備しておくとスムーズです。

  • クレジットカード本体
  • 身に覚えのない請求の詳細(利用日、利用先、金額)

オペレーターに繋がったら、「不正利用の疑いがある」とはっきり伝えましょう。裏技ですが、至急の場合はカード拾得時の電話番号にかけると早くオペレーターにつながることが多いようです。

カードの停止と再発行

カードの停止と再発行

不正利用が確認されると、そのカードは即時利用停止となり、新しいカードが再発行されます。通常1~2週間で手元に届きます。

ここで注意したいのが、公共料金や携帯電話料金、サブスクリプションサービスなどの継続的な支払いにそのカードを登録している場合です。新しいカードが届いたら、各サービスの支払い情報を忘れずに変更しましょう。

多くのクレジットカードには、不正利用された金額を補償してくれる保険が付帯しています。カード会社が不正利用と認定すれば、利用者がその金額を負担する必要はほとんどありません。だからこそ、異変に気づいたらすぐに連絡する「初動の速さ」が肝心なのです。

まとめ

買い物

ECサイトでの買い物が当たり前になった今、クレジットカード情報の漏洩は、誰の身に起きてもおかしくない非常に身近なリスクです。

  • 攻撃手口は巧妙化しており、100%防ぐのは困難
  • 「利用通知サービス」と「利用明細の定期確認」で不正を早期発見
  • 万が一の際は、慌てず「即カード会社に連絡」

今回の駿河屋の事件をきっかけに、ぜひ一度、お手持ちのカードの利用通知サービス設定と、利用明細の確認をしてみてください。正しい知識と迅速な行動が、あなたの大切な資産を守る最大の武器になります。

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