「スマホの写真や動画で容量がいっぱい…」
「仕事のファイルを家でも編集したいけど、USBメモリは面倒…」
そんな悩みを解決してくれるのがクラウドストレージです。しかし、無料サービスだけでもたくさんの種類があり、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。
あなたに最適なサービスは、普段使うデバイスや保存したいデータ、使用用途によって決まります!
本記事では、2025年6月時点の最新情報に基づき、主要な無料クラウドストレージサービスを徹底比較。それぞれのメリット・デメリットをわかりやすく整理し、あなたの使い方にピッタリのサービスを選ぶお手伝いをします。
一目でわかる!無料クラウドストレージ比較まとめ

まずは、今回ご紹介する主要サービスの特徴を一覧表でチェックしてみましょう。
サービス名 | 無料容量 | 特徴・強み | こんな人におすすめ! |
---|---|---|---|
iCloud | 5GB | Apple製品との連携が最強 | iPhone, Macユーザー |
Google Drive | 15GB | 汎用性が高く共同編集に強い | Androidユーザー、学生、チーム作業 |
Dropbox | 2GB~ | ファイル同期の安定性はピカイチ | 複数PCでの作業、シンプルな操作性を求める人 |
OneDrive | 5GB | Windows・Officeとの連携がスムーズ | Windowsユーザー、Office(Word, Excel)多用者 |
MEGA | 20GB | 強力なプライバシー保護(ゼロ知識暗号化) | プライバシー最優先、機密ファイル保管 |
Terabox | 1TB【1,000GB】 | 圧倒的な大容量(ただし制約とリスクあり) | 非重要・非機密な大容量ファイルの一時保管 |
pCloud | 最大10GB | 高速同期とメディア再生に強い(スイス拠点) | 動画や音楽の保存、速度重視の人 |
Icedrive | 10GB | モダンなUIと仮想ドライブ機能 | 新しいサービスを試したい、UIデザイン重視の人 |
※Dropboxの容量は紹介プログラムなどで増量可能です。
※Teraboxの利用は後述の注意点を必ずご確認ください。
【用途別】あなたにピッタリの無料クラウドストレージはこれ!
「比較表だけだと、まだ決めきれない…」という方のために、具体的な利用シーンごとにおすすめのサービスをご紹介します。
iPhone/Macユーザーで、写真や設定を手軽にバックアップしたいなら → iCloud

iCloudのストレージサービスはApple製品とのシームレスな統合は他の追随を許しません。特別な設定をしなくても、写真、連絡先、カレンダー、デバイスのバックアップなどが自動で同期・保存されます。
「とにかく手軽に、意識せずバックアップしたい」というAppleユーザーには最適です。ただし、無料容量は5GBと少ないため、動画や写真を多く撮る方はすぐに有料プランの検討が必要になります。
PC・スマホを問わず、共同作業やファイル共有をスムーズに行いたいなら → Google Drive

15GBという比較的多めの無料容量に加え、Googleドキュメントやスプレッドシートを使ったリアルタイム共同編集機能が非常に強力です。
複数人で同時に一つのファイルを編集できるため、学生のレポート作成やチームでのプロジェクトに絶大な効果を発揮します。GmailやGoogleフォトとも容量を共有する点には注意が必要ですが、Googleサービスを多用するなら間違いのない選択です。
Windows PCとOfficeアプリをメインで使っているなら → OneDrive

One DriveはWindowsに標準で統合されており、PCのデスクトップやドキュメントフォルダを丸ごとバックアップする設定が簡単です。
WordやExcelとの連携もスムーズで、ファイルの保存先にOneDriveを選ぶだけで自動でクラウドに保存・同期されます。機密ファイルを保護する「個人用 Vault」機能が無料で使えるのも嬉しいポイントです。
プライバシーが最優先!誰にも見られたくないファイルを保管したいなら → MEGA

MEGAでは「ゼロ知識暗号化」という仕組みにより、運営会社でさえユーザーのファイル内容を見ることができません。
20GBという大容量も魅力で、機密文書や個人情報の保管場所として非常に高い安心感があります。ただし、その代償として「転送量制限」が厳しく、一度に大量のファイルをダウンロード・アップロードできないのが最大のネック。
パスワードを忘れると二度とファイルにアクセスできなくなる点も要注意です。
【危険性あり】とにかく大容量!でもリスクを理解した上での利用を → Terabox

TeraBoxでは何と言っても1TBという他のサービスを圧倒する無料容量が最大の特徴。しかし、その裏には「頻繁な広告表示」「通信速度の制限」「運営会社の信頼性への懸念」「ファイル消失のユーザー報告」など、多くの制約とリスクが存在します。
個人情報や仕事の重要ファイル、絶対に失くしたくないデータの保存先としては絶対におすすめできません。「消えても問題ない公開用の大容量ファイル」の一時的な置き場所など、用途を極端に限定して自己責任で利用する場合の選択肢です。
主要無料クラウドストレージの特徴を深掘り
ここからは、各サービスの詳細なメリット・デメリットを見ていきましょう。
iCloud – Appleユーザーのための最適解

- メリット:iPhoneやMacとの完璧な連携。設定が簡単で、ユーザーは意識することなく同期・バックアップの恩恵を受けられる。広告がない。
- デメリット:無料容量が5GBと少ない。写真や動画を撮る人、複数デバイスをバックアップする人はすぐに容量不足に。Apple製品以外での利用は機能が限定的。
Google Drive – 汎用性と共同編集の王様

- メリット:無料15GB。Googleの強力な検索機能でファイルが見つけやすい。複数人でのリアルタイム共同編集機能は秀逸。
- デメリット:容量をGmail、Googleフォトと共有するため、使い方によってはすぐ圧迫される。2年以上容量超過が続くとデータが削除されるリスクがある。
Dropbox – ファイル同期の老舗、安定感は抜群

- メリット:ファイル同期の速さと安定性には定評あり。インターフェースがシンプルで直感的。
- デメリット:初期無料容量が2GBと極端に少ない。紹介プログラムなどで増やす手間が必要。無料版では機能制限が多い。
OneDrive – WindowsとOfficeに完全統合

- メリット:Windowsのエクスプローラーから直接操作でき、非常にスムーズ。Officeアプリとの連携が完璧。追加認証で保護される「個人用 Vault」が無料で使える。
- デメリット:無料容量は5GBと標準的。高度な共有機能やセキュリティ機能は有料のMicrosoft 365加入が前提となっている。
MEGA – プライバシー保護の要塞

- メリット:無料20GBの大容量。運営会社にも解読不可能な「ゼロ知識暗号化」による高いプライバシー保護。
- デメリット:無料版は厳しい転送量制限があり、大容量ファイルの頻繁なやり取りは困難。パスワードとリカバリーキーを紛失するとデータ復旧が不可能になる。
Terabox – 1TBの魅力と潜むリスク

- メリット:無料1TBという圧倒的な容量。無料でも共有リンクにパスワードや有効期限を設定できる。
- デメリット:広告が非常に多く、使い勝手を損なう。通信速度が遅い。ファイルサイズ制限(4GB/ファイル)。運営の信頼性やプライバシー保護に懸念の声。ファイル消失などの不安定な挙動の報告あり。重要なデータの保存には絶対に向かない。
pCloud & Icedrive – 新進気鋭のサービス

この2つは比較的新しいサービスですが、魅力的な特徴を持っています。
両サービスとも、最大の売りである「クライアントサイド暗号化(ゼロ知識暗号化)」は有料プラン限定で、無料版では帯域幅制限などがあります。
まとめ:最適なクラウドストレージ選びの3つのポイント

最後に、あなたに最適な無料クラウドストレージを選ぶためのポイントを再確認しましょう。
👉 利用環境を考える
Apple製品が中心ならiCloud、WindowsならOneDrive、OS問わず使うならGoogle Driveが基本です。
👉 データの重要度で選ぶ
絶対に漏洩したくない機密情報はMEGAへ。日常的なファイルはGoogle DriveやOneDrive。失くなっても構わないデータの一時置き場としてTeraboxを検討する、といった使い分けが賢明です。
👉 容量と制限を理解する
無料容量の大きさだけでなく、MEGAの「転送量制限」やTeraboxの「速度制限・広告」など、”見えないコスト”も考慮に入れましょう。
完璧な無料サービスというものは存在しません。それぞれの長所と短所を理解し、自分の使い方に合ったサービスを選ぶことが何よりも重要です。
そして、本当に大切なデータは一つのクラウドだけに頼らず、PC本体や外付けHDDなど、複数の場所にバックアップすることを強くお勧めします。
この記事は2025年6月時点でのサービス内容を紹介しています。もし新進的な新しいサービスが始まったらまた追記します。皆さんも新しい情報があれば教えていただけると助かります😃
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