任天堂の人気シリーズ「どうぶつの森」のスマートフォン向けゲームアプリ「どうぶつの森 ポケットキャンプ」が、2024年11月29日0時をもってサービスを終了しました。
かつての「どうぶつの森 ポケットキャンプ」公式サイト・SNSでは、感謝と惜別のメッセージで溢れかえりました。
超人気シリーズ「どうぶつの森」
どうぶつの森は2001年4月14日に「NINTENDO64」ではじめて発売されたタイトルで、その後様々なプラットフォームで発売された任天堂の看板タイトルです。多くのシリーズやスピンオフ作品が出ましたが基本的なゲームシステムはだいたい同じで下記のような特徴があります。
- 基本システム
プレイヤーはどうぶつたちが暮らす村の住人となる。村の中ではどうぶつたちとのコミュニケーションをはじめ、好きなように行動できる。一般のゲームのような明確なゴールや倒すべき敵などは決まっていない。ほんわかしたマインクラフトといった感じで日本人の完成にフィットした。 - 時間の流れ
ゲーム内で流れる時間は、。現実世界と連動して昼夜や季節が移り変わり、村の景観もそれに応じて変化する。また、季節ごとのに様々なイベントや行事が行われ本当に村に住んでいるように感じられる。 - 村の地形・住人
村の地形、村内の施設の位置、住人のどうぶつは、プレイヤーごとにすべて異なる。月日の経過により、住人のどうぶつが他の村に引っ越したり新たなどうぶつが引っ越してきたりすることがある。 - プレイヤーの家
ゲーム開始直後にプレイヤーの家を建設できる。家の中には、さまざまな家具を配置したり壁紙を変更したりと、自由に部屋作りを行うことが可能。また、不動産会社で増築を注文して部屋を大きくしたり部屋数を増やしたりすることもできる。 - アイテム
膨大な種類のアイテムが登場する。プレイヤーが身に着ける服やプレイヤーの家の中に置く家具など、多くのものは店で販売されており、一部はカタログで注文できる。また、虫や魚を採集したり化石を発掘したりすることができ、それらを博物館に寄贈することで内部に展示される。 - 施設
村の内外には、アイテムを販売する商店や村の住人などに手紙を送れる郵便局など、さまざまな施設がある。『おいでよどうぶつの森』までの作品ではすべて村の中に建てられていたが、『街へいこうよどうぶつの森』では村から離れた場所の「街」にも店があり、『とびだせどうぶつの森』では村の北側の「商店街」に多くの店が並んでいる。施設の中には、ゲームの進行状況に応じて規模が拡大したり新たに建設されたりするものもある。 - おでかけ機能
他のプレイヤーの村を訪れたり、自分の村に他のプレイヤーを招いたりできる。特に『おいでよどうぶつの森』以降の作品では近距離の無線通信やインターネットを介して行うことができるようになった。
だれもが一度はハマったどうぶつの森シリーズのスマホ版が『どうぶつの森 ポケットキャンプ』で、プレイヤーがキャンプ場の経営者となり、個性豊かなどうぶつたちが集まるにぎやかなキャンプ場を目指す。
どうぶつとのコミュニケーションやキャンプ場・キャンピングカーのデコレーションなどを通じて、アウトドアライフを楽しむことができるという他のシリーズとは少し毛色の違うタイプだった。
発売は2017年でiOS・Android両対応で7年間にわたって愛されてきたロングランアプリです。
サービス終了前にサプライズで感動を与える演出
サービス終了まで1週間を切った11月25日には、期間限定の特別なストーリーを楽しむことができる「ラストエピソード」の配信が行われました。キャンプ場に招待したどうぶつたちと眺め、別れを彩る「フィナーレのはなび」のプレゼントもありました。
また、サービス終了前最後の更新となる28日15時からは、ロード画面でキャラクターからプレイヤーへのお礼のメッセージが配信され、最終日の夜に今年の「初雪」が降ったという報告もあります。
SNSでは、最後までプレイヤーへの愛と感謝を感じる対応だったとして、「ポケ森、初雪が降っていて泣きそうになってしまった 季節の移り変わりをこんなに丁寧に表現してくれるゲーム、あらためて素敵だよね」「最後の最後に、このロード画面…っ! ラストエピソードも胸熱でしたが、今回は、それ以上に泣けてきました…運営様の、ポケ森とプレイヤーへの深い愛に涙が止まりません…!」などとする声が相次いつぎ、別れを惜しむ声がやみませんでした。
ソシャゲ終了なのに終了しない任天堂ならではの粋なはからい
『どうぶつの森ポケットキャンプ』はサービス終了となるが、12月3日にセーブデータを引き継いでプレイできる買い切り有料版『どうぶつの森 ポケットキャンプ コンプリート』をリリースする予定ということです。
多くのゲームアプリでは、サービス終了に伴いデータが失われてしまうのが常識でソシャゲの虚無感を味わうイベントごとでしたが、任天堂は粋なはからいとしてデータを引き継いだ上でプレイを続けることができる有料版がリリースするとい他社ではまず真似できないようなことをやってくれました。
こうした対応に、SNSではプレイヤーの感激や安堵(あんど)の声が多く上がっていていました。他のソシャゲも見習ってほしいものですね。
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