年末、強盗や空き巣などの犯罪が増える季節です。最近は日本でも景気の悪化にともなって強盗のニュースが毎日のように報道されています。しかも緊縛強盗や強盗致傷・強盗殺人といった凶悪な犯罪が増えてきており、財産だけではなく生命まで脅かされるようになってきています。
このような犯罪を防ぐための防犯対策商品も多く販売されていますが、種類も多く何を買えばいいのか?何が効果的なのかよくわからないといったことはありませんか。
今回はそのような人のために下記の特集を組んでみました。ぜひ一度ご覧ください。
強盗や空き巣はどんな家を狙っているのでしょうか
強盗や空き巣はどのような家を狙うのでしょうか?今までの空き巣や侵入盗・押し込み強盗の傾向から『泥棒に狙われやすい5大ポイント』がこちら
1. 防犯対策が不十分な家
- 窓や玄関に防犯対策が施されていない。
- ドアが古い鍵(ピッキングしやすい鍵)を使用している。
- センサーライトや防犯カメラが設置されていない。
- アパートやマンションの1階のベランダ。
やはり防犯対策が不十分な家は狙われやすい傾向があります。強盗はできるだけ短時間の内に犯行を完了させて逃走することをまず第一に考えています。一般的に犯行に及ぶ時間は5分程度です。
防犯対策は家に侵入されるまでの時間を稼ぐ対策です。家の侵入するまでに5分以上かかるようであれば諦めて逃げる可能性が高いのです。
2. 周囲からの視線が遮られる家
- 高い塀や木々が多く、周囲から家の中が見えにくい。
- 隣の家や道路から死角になっている場所。
高い塀は防犯効果がありそうですが、実はその逆です。一度塀の中に侵入してしまえば外からは犯行が見えないので強盗は安心して犯行に及ぶのです。
3. 留守がわかりやすい家
- 郵便物や新聞がポストに溜まっている。
- 夜間に明かりが全く点いていない。
- カーテンやブラインドがいつも同じ状態になっている。
強盗はなんのあてもなくその家に侵入することはあまりありません。基本的にはしっかりと下見をします。場合によっては何度も見に来てその家の住人の生活リズムまで把握をしていたりします。外から見てカンタンに留守であることがわかるのはとても危険です。
4. 貴重品が容易に見える家
- 窓から高価な家電や装飾品が見える。
- 車や庭の装飾品などから富裕層だと推測できる。
強盗もせっかく入るのなら金目のものがありそうな家に入ります。高級車が止まっていたり、高価な家具などがあることが見えるとその家はお金があるだろうと推測されます。
5. 住宅地や周辺環境
- 夜間や昼間に人通りが少ないエリア。
- 駐車場が暗く、防犯設備が少ない場所。
周辺の環境も重要です。人通りが少なかったり、夜間暗いエリアはやはり強盗に目をつけられやすいです。
一番大事なのは「抑止」強盗に入る気をなくさせること
強盗にはいられないために最も重要なのは「抑止」です。前節で説明したような家は狙われやすいのでその逆になるようにすると、強盗のターゲットになりにくくなります。
ではその「抑止」の例を見てみましょう。
1. 物理的な防犯対策を強化する
- 高性能な鍵を使用する
- ピッキングが難しいディンプルキーや電子錠を導入。
- 補助鍵(窓やドアに追加の鍵)を設置し、侵入を困難にしましょう。
- 窓やドアの強化
- 防犯ガラス(合わせガラス)や、窓用補助ロックを使用。
- ドアチェーンやドアバーで侵入を防止。
- 防犯砂利を敷く
- 玄関や窓の周囲に敷くことで、踏むと音が鳴り、侵入者に心理的プレッシャーを与えます。
2. 防犯設備の設置
- 防犯カメラ
- 録画機能付きのダミーカメラでも効果があります。
- 明確にカメラが見える位置に設置して「監視されている」と感じさせましょう。
- センサーライト
- 人の動きを感知してライトが点灯する装置を設置しましょう。
3. 防犯意識を高める生活習慣
- 不在を悟られない工夫
- タイマー付き照明で夜間にランダムで明かりを点灯すると不在とは気づかれにくいです。
- 郵便物や新聞をためない(旅行中は止めるか、近所の人に回収を頼みましょう)。
- 窓やドアの施錠確認
- 出かけるときは必ず鍵をかけましょう。
- 特に2階の窓やベランダも施錠を忘れないようにして下さい。
- 貴重品の管理
- 窓から高価な物が見えないようにしましょう。
- カーテンやブラインドで室内を隠すようにしましょう。
- 旅行や遠出をリアルタイムでSNSに投稿しない。
- SNSの投稿で不在がバレて空き巣に入られた例は実は結構あります。
4. 周辺環境を整備
- 庭や玄関周りの整理整頓
- 高い塀や植え込みを低くして、外部からの視認性を高めましょう。
- 庭の見通しを良くして、侵入者が隠れる場所を減らしましょう。
- 防犯標識の設置
- 「防犯カメラ作動中」などの表示で侵入をためらわせましょう。
5. 近隣との協力
- 近所付き合いを大切にする
- 不審者や見慣れない車を見かけたら声をかけるようにしましょう。
- 留守中に見回りをお願いするなど、地域全体で防犯意識を共有しましょう。
- 地域の防犯活動に参加する
- パトロールや防犯グループに加入することで、抑止力が高まります。
6. 侵入者への心理的抑止策
- 警備会社との契約
- ステッカーや標識を貼るだけでも抑止効果があります。
- 犬を飼う
- 小型犬でも音を立てることで侵入者を警戒させることができます。
いざ侵入された時のための対策
泥棒がいつ侵入してくるかは全くわかりません。空き巣に入られることもあれば、家にいる時に押し込み強盗が入ってくる可能性だってあるのです。日頃から泥棒が入ってきたらどのように行動するかは家族で共有して起きましょう。
下記に一般的な対策を紹介します。
1. 自分と家族の安全を確保する
- 接触を避ける
- 泥棒がまだ家の中にいる場合、絶対に接近しないようにしましょう。
- 泥棒はパニック状態になり、暴力を振るう危険があります。
- 隠れる
- 安全な場所(施錠可能な部屋や隠れるスペース)に避難してください。
- 家族がいる場合は、一緒に移動して落ち着かせましょう。
2. 助けを呼ぶ
- 警察に通報する
- 安全な場所に隠れたら、すぐに警察(110番)に電話します。
- 通話中は次の情報を冷静に伝えます
- 自分の名前と住所。
- 状況(泥棒が侵入していること)。
- 泥棒が何人いるか、どの場所にいるか(わかれば)。
- 声を出さない
- 泥棒に気づかれないよう、通報時は静かに話す。
3. 泥棒がいなくなった後
- その場を保つ
- 泥棒が去った後も、家の中を勝手に動き回らないでください。
- 警察が到着するまで、現場をそのままにしておくことが重要です(指紋や足跡などの証拠が残るため)。
- 証拠を守る
- 泥棒が触った物や侵入経路に触れないようにしましょう。上記と同じく、証拠の保全が後々の犯人検挙に繋がります。
4. 警察の対応をサポートする
- 状況を説明する
- 警察が到着したら、泥棒がどのように侵入したか、どこにいたかを説明します。
- 見た目や行動(服装、体型、声など)を覚えていた場合は伝えましょう。
身長などは近くの家具と比較してどれくらいだったかを覚えておくと良いかと思います。
- 盗まれた物の確認
- 警察の指示に従って、被害状況を確認します。
- 被害品のリストを作成し、警察に提出します。
その他 注意点
- 泥棒を追いかけたり、捕まえようとしないでください。
自分が危険にさらされる可能性が高くなります。 - 自分の判断で状況を解決しようとせず、プロ(警察)に任せることが最善です。
冷静に行動することで、被害を最小限に抑えられる可能性が高まります。
まとめ
強盗や空き巣に入られないようにするにはやはり「泥棒が入るのを躊躇(ちゅうちょ)する」ようにする事です。そのためにはセンサーライトや防犯カメラなどを設置したりして泥棒対策がしっかりできていることを泥棒にアピールしましょう。また侵入するのに5分以上かかるように窓を中心に防犯対策をしましょう。泥棒は諦める可能性が飛躍的に高まります。
今後日本は更に治安が悪くなっていくと思われます。自分の身は自分で守れるようにしっかりと防犯対策はしましょう。また。、ホームセンターやリフォーム会社では住まいの防犯をトータルでアドバイスをしてくれるのでそういった所に相談するのもいいかと思います。
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