毎年4月1日はエイプリルフールで、ジョークやいたずらを楽しむ日とされています。
この日には、個人だけでなく企業もユーモラスな嘘をついたり、架空のニュースを発表したりすることが一般的です。ユーモアがありすぎて炎上した例も過去にはあります。
ではみなさんはエイプリルフールの語源(由来)をご存知ですか?
語源に関しては諸説ありますが、代表的な語源とエピソードをまとめてみました。最近の炎上例もまとめているので良かったらご覧ください。
エイプリルフールの語源
エイプリルフールの起源には諸説ありますが、はっきりとした由来は不明です。代表的な説をいくつか紹介します。
フランスの「嘘の新年」説(16世紀)

16世紀のフランスでは、4月1日を新年として祝っていました。
しかし、1564年にシャルル9世がグレゴリオ暦を導入し、新年を1月1日に変更したのです。
その後、伝統を守ろうとした人々に対し、からかい半分で偽の新年の招待状を送ったり、嘘の贈り物をしたりする風習が生まれたとされています。
イギリスの「ノアの方舟」説

聖書に登場するノアの方舟が、洪水の終わりを確認するために4月1日に陸地を探したが、誤って見つからなかったというエピソードがあります。
ここから「愚かな日(Fool’s Day)」が生まれたとサれています。
ヨーロッパの「春の悪ふざけ」説

春の訪れを祝う祭りの一環として、古代ローマやケルト文化において人々が冗談を言い合う風習がありました。
これがエイプリルフールの起源になったという説があります。
昔の有名なエイプリルフールエピソード
過去の有名なエイプリルフールに関連するエピソードを紹介します。
1698年 イギリス「ロンドン塔でのライオン洗い」

698年4月1日、ロンドン市民に「ロンドン塔で王室のライオンが洗われる儀式が行われる」との噂が流れ、多くの人々が集まりました。
しかし、実際にはライオンなどおらず、騙された群衆は大笑いされたそうです。
これがきっかけで、毎年「ロンドン塔のライオン洗い」をネタにした偽の招待状が作られるようになりました。
1774年 スウェーデン「青い太陽と緑の月」

1774年4月1日、スウェーデンのある新聞が「今日の夜、緑の月が見える。また赤いガラスを通して太陽をのぞくと青い太陽が見える」と報道しました。
多くの人々が赤いガラスを持って空を眺めましたが、当然何も変わりませんでした。騙された人々は新聞社に抗議しましたが、エイプリルフールのジョークだったことが判明したのです。
1846年 アメリカ「巨大なゾウの化石発見」

1846年4月1日、アメリカの新聞が「ニューヨーク州で史上最大のゾウの化石が発掘された」と報道しました。
その記事には、「この化石は高さ15メートル、長さ30メートルの超巨大ゾウである」と書かれており、何千人もの人々が見物しに行きましたが、実際にはそんな化石は存在しなかったのです。
だまされた市民は怒ったが、新聞社は「エイプリルフールの伝統です」と笑って済ませました。
1856年 イギリス「マーマセット島の発見」

1856年4月1日、イギリスの新聞に「航海士が大西洋の未知の島『マーマセット島』を発見した」との記事が掲載されました。
記事には、「島には未知の生物が住んでおり、原住民は黄金の装飾を身につけている」と書かれていたのです。
多くの探検家や商人が興味を持ち、地図上で「マーマセット島」を探し始めましたが、翌日、新聞は「これはエイプリルフールの冗談でした」と発表しました。
1878年 アメリカ「トーマス・エジソンの食べられる土発明」

1878年4月1日、アメリカの新聞『The New York Graphic』が、「トーマス・エジソンが土を食料に変える発明をした」と報じました。
記事には、「この装置を使えば、誰でも庭の土をパンや肉に変えられる」と書かれていて、一部の人々はこの発明を信じ、エジソンに問い合わせる手紙を送りました。
エジソン本人が「私はそんな発明をしていません」と声明を出し、ジョークであることが明らかになったのです。
最近のエイプリルフールの炎上例 10選
エイプリルフールのネタはユーモアのつもりでも、時として炎上してしまうことがあります。以下、過去に炎上したエイプリルフールのネタ10選を紹介します。
Google「Google Nose」(2013年)

2013年、Googleが匂い検索が可能というジョークを発表しました。しかし、信じた人が多数おり、誤解を招いたと批判が置きました。
Google「YouTube終了」(2013年)

2013年、Googleが「YouTubeは8年間のコンテストだった」と発表しました。サービス終了を匂わせるこの発表に多くの人々が混乱しました。
マイクロソフト「MS-DOS for Windows Phone」(2015年)

2015年、マイクロソフトが、「Windows Phone向けにMS-DOSを復活」と発表し、Windows Phoneのファンを怒らせました。
バーガーキング「チョコバーガー」(2018年)

2018年、バーガーキングが、チョコレートでできたハンバーガーを発表し、ファンが期待するも、単なるジョークで批判が集まりました。
ドミノ・ピザ「寿司ピザ発売」(2019年)

→ 和食とイタリアンを融合したピザを発表したが、文化への配慮に欠けると炎上。
ボルボ「犬専用の自動運転車」(2020年)

→ 動物を危険にさらす可能性があると動物愛護団体から反発を受けた。
Google「動物翻訳アプリ」(2020年)

→ 動物の鳴き声を翻訳できるアプリと発表し、動物愛護団体から「誤解を招く」と指摘された。
TikTok「ダンス認定試験開始」(2022年)

→ 人気ダンスに資格試験を導入すると発表し、冗談とわかりにくく反発を受けた。
ルフトハンザ「無音機内アナウンス」(2022年)

2022年、ルフトハンザ航空が、乗客が機内で静寂を保つため、アナウンスをすべて無音字幕にすると発表し、主に高齢者から批判が殺到しました。
NASA「火星移住ツアー」(2023年)

2023年、NASAが、火星に移住できるプログラムを発表し、この発表を信じた人が殺到しました。結果、公式サイトが混雑し謝罪さわぎとなりました。
エイプリルフールはユーモアが求められますが、企業や団体がやりすぎると、誤解を招いたり、社会的に問題視されたりすることがありますね。
なぜ企業は炎上してもエイプリルフールネタをやめないのか

企業がエイプリルフールに危険を犯してまでネタ発表をするのはなぜでしょうか?
それは話題を集めることで売上につなげたいからでしょう。しかし、攻めたネタは話題と炎上のどちらに転がるかは紙一重とも言えるでしょう。
なんなら炎上しても話題になればそれでいいと考えているメーカーもあります。
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