最近、小中学校の制服無償化の流れが広がっています。これは、子育て世代にとって大きな支援になる一方で、「高価な制服を公費で補助するのは無駄ではないか?」という批判の声もあります。
また、制服の価格そのものが高すぎるのではないかという根本的な問題も指摘されています。
それぞれの立場からの声をまとめてみました。皆さんはどう思われますか?
制服無償化に賛成する声

まずは、制服の無償化に賛成する意見を集めてみました。子育て世代を中心に賛同が広がっているようです。
経済的負担の軽減
小中学生の制服は一式そろえると数万円かかることも珍しくありません。家計にとって大きな負担です。
無償化されれば、この負担が軽くなり、子どもが安心して学校生活を送れるようになります。
成長に対応しやすくなる
制服が無償で提供されれば、サイズアウトしてもすぐに新しいものを手に入れることができます。「もったいないから」と無理に小さいサイズを着続けるような状況も防げます。
教育の公平性を守る
家庭の経済状況によって制服の質に差が出ることは、子ども同士の格差につながります。無償化することで、すべての子どもが平等に同じ制服を着られるようになり、心理的な負担も減るでしょう。
そもそも『義務教育』に高額なコストがかかることは問題があると言えます。
無償化に反対する声

制服無償化の反対する声も多くあります。ある程度裕福な家庭や、子供がいない家庭を中心に反対の声が多いようです。
税金の無駄遣い
制服は個人の所有物なのに、公費で補助するのはおかしいという意見があります。
「本当に必要な福祉や教育の充実に税金を使うべきでは?」という疑問の声は根強いです。
制服の価格が高すぎるのが問題では?
そもそも制服が高すぎるのではないか、という指摘もあります。無償化より先に、制服の価格を見直し、コストを下げる努力をすべきではないかという議論もあります。
自由な服装の選択肢を増やせば良いのでは?
制服を必須にせず、私服通学を認めれば、そもそも負担が軽減されるのではないかという考えもあります。制服無償化ではなく、学校ごとに自由な選択肢を検討すべきという意見も出ています。
制服業者との癒着? 既得権益の問題
制服の価格が高い理由の一つとして、「特定の業者が独占しているからでは?」という指摘があります。一部の地域では、特定のメーカーや販売店と学校が長年契約を結び、高価格の制服が当然のように販売されているケースがあります。
さらに、「指定業者以外から購入できない」というルールを設けている学校もあり、これが制服価格の高騰を招いていると言われています。もし市場競争が働けば、もっと手頃な価格で提供できる可能性があるのではないでしょうか。
また、リユース(お下がり)制度を充実させたり、一般的な量販店でも購入できるようにしたりすることで、無償化に頼らずとも制服の負担を軽減できるかもしれません。
無償化と同時に考えるべきこと
制服無償化の議論は、「公費負担の是非」だけでなく、「そもそも制服の価格は適正なのか?」という問題とも密接に関わっています。
- 制服の価格を適正化するために、公正な入札制度を導入する。
- リユース(お下がり)の仕組みを強化する。
- 私服登校を認めるなど、選択肢を増やす。
などの取り組みも重要ではないでしょうか。
近年、一部の学校でユニクロの既製品を制服として採用する動きが見られます。例えば、さいたま市立大宮北高等学校では、2022年度から従来の制服に加え、ユニクロの既製品を制服として選択できる制度を導入しました。

ユニクロ制服のメリット
• 経済的負担の軽減: 従来の制服が約5万円だったのに対し、ユニクロの制服は約1万2,000円と、保護者からは「価格が安くて助かる」という声が多く寄せられています。
• 選択肢の広がり: シャツやポロシャツの色が複数から選べるため、生徒にとっては選択の幅が広がります。
ユニクロ制服のデメリット
• 耐久性や補正の課題: ユニクロの商品は制服向けに販売されているものではないため、使用環境に伴う耐久性は保証されていません。また、補正はパンツの裾上げのみ対応可能で、袖や身幅などの丈詰めは対応できません。
• 商品入れ替えのリスク: ユニクロの商品はシーズンごとに入れ替わるため、年中同じ商品を購入することが難しい場合があります。
このように、ユニクロの既製品を制服として採用することには、経済的なメリットがある一方で、耐久性や補正、商品供給の面での課題も存在します。学校や保護者は、これらの点を十分に考慮した上で、制服の選択肢を検討する必要があるでしょう。
まとめ
小中学校の制服に関しては、子どもや家庭にとって本当にメリットのある制度設計が求められるでしょう。
制服無償化の議論が、ただの「税金を使う・使わない」の問題にとどまらず、教育環境のあり方や既得権益の見直しのきっかけになることを期待します。
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