2025年新語・流行語大賞ノミネート発表!「エッホエッホ」「オールドメディア」にネットの反応は?

流行語大賞 ネットニュース
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今年も残すところあとわずかとなり、恒例の「現代用語の基礎知識 選 2025 T&D保険グループ新語・流行語大賞」のノミネート語30選が発表されました。

2025年は、高市早苗女性首相の誕生、トランプ大統領の再登板による「トランプ関税」、大阪・関西万博の「ミャクミャク」フィーバー、そして物価高や「古古古米」に象徴される生活不安など、国内外で大きな出来事が続いた一年でした。

ひょうろく

ノミネート語には、そうした社会情勢を色濃く反映した言葉から、SNSで爆発的に拡散した「エッホエッホ」のような癒し系の言葉まで、幅広く並んでいます。

しかし、この発表を受けて、ネットやSNSでは「知ってる!」「流行った!」という共感の声以上に、「知らない言葉ばかり」「本当に流行した?」といった疑問の声も多く上がっています。

話題のワダイでは、注目のノミネート語とそれに対するネットの反応、そして毎年のように繰り返される流行語大賞そのものへの是非についての意見を集めました。

そして、最後に筆者が独自に選んだ「2025年流行語大賞」候補を発表します。

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注目のノミネート語とネットの反応

まずは、30語選ばれたノミネート語から、特に話題になっているいくつかの言葉と、それに対するネット上の反応を見ていきましょう。

「エッホエッホ」

@ujitama0

話題のエッホエッホフクロウが豆知識教えにくるうた作ってみた。エッホエッホ

♬ エッホエッホのうた – うじたまい

メンフクロウのヒナが走る姿に「エッホエッホ」という擬音をつけた投稿が世界的にバズり、日本でも大流行しました。

ギスギスしたニュースが多い中、一番平和な流行語

これは文句なしに流行ったよね。思わず口ずさんでしまう❤️

こんな感じで好意的な意見が大多数を占めています。純粋なネットミームとして広く受け入れられたようです。

「オールドメディア」

オールドメディア

新聞やテレビなどの既存メディアを指す言葉。特に今年は、高市総裁選や万博報道などをめぐり、ネット上の論調と既存メディアの報道姿勢との乖離が指摘される場面で多用されました。

今年一番聞いたかも

まさに的を射た言葉

など、納得する声が多い一方で「オールドメディア」という単語の説明自体がオールドメディアだといった厳しい指摘もありました。

また、「流行語大賞そのものがオールドメディア」という皮肉なコメントも多く見られました。

「ミャクミャク」

ミャクミャク

大阪・関西万博の公式キャラクター。開幕前は「不気味」「怖い」との声もありましたが、開幕後は一転して大ブレイク。関連グッズは軒並み完売し、社会現象となりました。

キモかわがクセになった

最初は否定的だったけど、万博会場で見たら可愛かった。でもグッズが本当に手に入らなかった

など、開幕前後のギャップと人気の過熱ぶりを語る声が目立ちます。

「古古古米」

古古古米

コメ価格の高騰を受け、政府が備蓄米を放出したことで注目された言葉。「令和の米騒動」とも呼ばれ、国民生活の不安を象徴する言葉となりました。

物価高よりもインパクトがある。笑い話にできない深刻な問題

実際に備蓄米の販売に行列ができていた

など、生活実感と強く結びついた言葉として認識されています。

「長袖をください」

長袖をください

TBS系『水曜日のダウンタウン』の「名探偵津田」コーナーで、ダイアン・津田篤宏さんが発した言葉。

今年一番笑った。あの状況は面白すぎた

番組を見てないと全くわからない。内輪ウケでは?

番組視聴者からはと絶賛されていますが、同時に「これが流行語?」と、ノミネート自体に疑問を呈する声も非常に多く上がっています。

「卒業証書19・2秒」

伊東市前市長

学歴問題で注目された静岡県伊東市の前市長が、市議会で卒業証書を「チラ見せ」したと報じられた時間。

インパクトは絶大だった。悪い意味で今年の顔。

流行語として扱うのは不謹慎ではないか

とこちらも賛否両論と言った感じです。たしかに伊東市の市民からすると迷惑しかなかったですからね。

「流行語大賞」への疑問と批判

疑問と批判

ノミネート語が発表されるたびに、ネット上では「知らない言葉が多い」というコメントがあふれかえります。

これは、もはや年末の風物詩とも言える光景です。なぜ、このような「世間とのズレ」が指摘され続けるのでしょうか。その理由を考えてみました。

理由その1. 選考基準の不透明さと選考委員への疑問

以前から、この賞には選考基準の不透明さや、選考委員の顔ぶれの偏りに対する批判が根強くあります。年齢が偏っているのではないか?思想的に偏っているのではないかとの指摘がありました。

例えば、かつては特定の選考委員の趣味を反映してか、野球関連の用語が不自然なほど多くノミネート・受賞する傾向が指摘されていました(2021年の「リアル二刀流/ショータイム」、2022年の「村神様」など)。

保育園落ちた日本死ね

また、2016年に選出された「保育園落ちた日本死ね」のように、特定の政治的立場や思想を強く反映した言葉が選ばれ、これは流行語なのか?と社会的な大論争に発展したケースもあります。

近年では、2024年の大賞「ふてほど」のように、ドラマ自体は人気を博したものの、その言葉自体が日常生活で広く使われる流行語であったかについては、多くの疑問の声が上がりました。

こうした過去の経緯から、「世間で本当に流行した言葉」よりも「選考委員がその年を象徴させたい、あるいは流行させたいと願う言葉を選んでいるだけではないか」という不信感が、毎年のようにくすぶっているのです。

理由その2. 多様化する社会と「国民的流行語」の消滅

最大の理由は、社会の変化です。かつてのように、テレビが情報源の中心であり、誰もが同じ番組やCMを見ていた時代は終わりました。

現代は、情報源がテレビ、新聞(オールドメディア)だけでなく、YouTube、TikTok、X(旧Twitter)、各種ニュースアプリなど、極度に細分化・多様化しています。

✅️ 10代〜20代はTikTokやYouTubeで流行語を生み出す。

✅️ 30代〜40代はネットニュースやXで話題の言葉に触れる。

✅️ 高齢層はテレビのワイドショーで使われる言葉を耳にする。

世代間格差

それぞれのコミュニティや世代で流行している言葉が異なり、「国民全員が知っていて、使っている」ような単一の流行語が生まれにくい構造になっています。

ネット上では、

もう『流行語大賞』という枠組み自体が、情報源がテレビしかなかった時代の産物

オールドメディアによる“流行の押し付け”に感じる

といった、賞のあり方そのものを見直すべきだという意見も少なくありません。

■筆者が独自に選ぶ!2025年流行語大賞候補 5選

とはいえ、今年を振り返る「言葉」を選ぶこと自体は、面白い試みです。もし筆者が、ネットやSNSでの拡散力、社会的インパクトを基準に選ぶとしたら、以下の5つを推します。

1. 【大賞】オールドメディア

オールドメディア

【選定理由】
私がこの言葉を大賞に選んだ理由は、2025年が「国民的流行語」の生まれる場所がテレビや新聞からSNS・ネット空間へと決定的に移行したことを象徴する言葉だからです。

そして、その移行先のネット空間で、既存メディアそのものを批評する言葉として最も広く使われたのが「オールドメディア」でした。

<strong>解説</strong>員
解説

高市首相の誕生をめぐる報道、大阪・関西万博の評価、トランプ氏の再選など、今年は大きなニュースが続くたびに、新聞・テレビの論調と、SNSやネットニュースのコメント欄で形成される世論との「乖離」が目立ちました。

かつては一方的に情報を受け取るだけだった人々が、ネット上で報道の裏側や、別の側面からの主張を知ることとなったのです。

ノミネート語の説明文にあるような「偏ったものとみなす風潮」ではなく、多くの国民が感じた実感そのものだったからこそ、世代を超えて流行した社会現象ワードだと判断します。

2. 【次点】支持率下げてやる

支持率下げてやる

【選定理由】
公式ノミネートからは漏れましたが、ネットユーザーの「実感」として最も流行した言葉の一つがこれだと確信しているため、次点としました。

SNSでの「引用のしやすさ」「パロディの汎用性」が群を抜いて高く、2025年の政治とメディアの関係性を最も皮肉っぽく象徴する言葉として強烈なインパクトを残したからです。

<strong>解説</strong>員
解説

この言葉は、その発言の真偽や背景以上に、「権力とメディア」という難しいテーマを、誰もがイジれる「ネタ」へと昇華させました。

オリジナルの文脈を離れ、「(上司の)機嫌下げてやる」「(ゲームの)難易度下げてやる」など、無数のパロディを生み出しました。

ネット上でも「なぜこれがノミネートされてないのか」という声が多数見られ、正直選ばれるべき言葉だったと考えます。

3. 【特別賞】古古古米(令和の米騒動)

古古古米

【選定理由】
物価高はここ数年ずっと続いています。その中で象徴となったのが「古古古米」です。日本人の最後の砦とも言える“コメ”ですら、価格高騰により備蓄米に頼らざるを得ない状況になった、という具体的なショックを伴う言葉だったからです。2025年の生活不安を最もシャープに切り取った言葉として選びました。

<strong>解説</strong>員
解説

「令和の米騒動」というフレーズと共に、備蓄米の販売に行列ができる映像は全国に流れました。多くの人が「いよいよここまで来たか」という生活防衛への危機感を覚えたはずです。

「古米」でも「古古米」でもなく、「古古古米」という三段重ねの響きが持つインパクトと、それがジョークではなく現実の選択肢となったという事実が、今年の世相を色濃く反映しています。

4. トランプ関税

トランプ大統領

【選定理由】
この言葉を選んだのは、これが単なる国際政治ニュースではなく、物価高に苦しむ日本国民の生活に追い打ちをかけるキーワードとして、日々意識させられた言葉だったからです。

自分たちの暮らしが、海外の政治家の決定一つで即座に脅かされるという現実を突きつけられました。

<strong>解説</strong>員
解説

トランプ大統領の再登板が決定して以降、テレビやネットニュースでは「トランプ関税が発動されれば、輸入品はさらに値上がりする」という報道が繰り返されました。

ガソリン価格や食料品の値上げに直面する中で、さらなる値上げを予感させるこの言葉は、多くの国民にとって「不安の種」であり続けました。

5. 生成AI(チャッピー)

生成AI

【選定理由】
ノミネートされた「チャッピー(ChatGPTの愛称)」よりも、より本質的で大きな社会変革を示した言葉として「生成AI」を選びました。

2025年は、一部のアーリーアダプターのおもちゃだったものが、ビジネス、教育、クリエイティブの現場で「どう使うか」「どう向き合うか」を全国民が具体的に考え始めた「社会実装元年」だったと考えるからです。

<strong>解説</strong>員
解説

テキストだけでなく、画像、動画、音楽まで、AIが生成したコンテンツが日常にあふれました。

それにより仕事の効率が劇的に上がった人がいる一方で、フェイクニュースの問題、著作権の侵害、雇用の喪失といった具体的な課題も山積みになりました。

「スマホ以来の発明」とも言われるこの技術と、社会がどう向き合っていくのか。2025年はその本格的な議論が始まった年として、歴史的な転換点を示す言葉だと判断しました。

■まとめ

「2025新語・流行語大賞」のノミネート語30。あなたが知っている言葉、使った言葉はいくつあったでしょうか。

「知らない言葉ばかり」という批判も、それ自体が「世の中が多様化した証拠」と言えるのかもしれません。

大賞がどの言葉になるのか注目しつつ、あなた自身にとっての「2025年を象徴する言葉」を考えてみるのも、一年を振り返る良い機会になりそうですね。

2025年新語・流行語大賞 ノミネート30語一覧

最後にノミネートされた30語と、それに対する筆者(私)の簡単なコメントをまとめました。

ノミネート語筆者コメント
エッホエッホ2025年を代表する平和なネットミーム。ギスギスしたニュースが多かっただけに、癒やされた人も多いはず。
オールドメディア今年、ネット上で最も多く使われた社会批評ワードの一つ。大賞候補の筆頭格だと考えます。
おてつたび人手不足の地方と旅人を繋ぐ、Win-Winの仕組み。新しい旅のスタイルとして定着するかもしれません。
オンカジオンラインカジノの問題。芸能人やスポーツ選手の関与も報じられ、社会問題として大きく浮上しました。
企業風土ジェンダー配慮やハラスメント問題など、企業の組織的な体質が厳しく問われた一年でした。
教皇選挙新教皇の選出は世界的な一大ニュース。同時期に公開された映画も話題を後押ししました。
緊急銃猟(クマ被害)胸が痛むニュースが相次ぎました。「流行語」として扱うには重いですが、それだけ深刻な問題でした。
国宝(観た)映画『国宝』のヒットを受け、「観た?」が合言葉のように使われました。
古古古米「令和の米騒動」とも。物価高の象徴であり、国民の生活不安が表れた言葉です。
7月5日SNSのデマが国境を越えてパニックを引き起こした事例。情報の見極めが問われました。
戦後80年(昭和100年)節目の年。改めて平和について考える機会が多かったように思います。
卒業証書19・2秒政治家の資質とは何かを、ある意味で強烈に問いかけた騒動でした。
チャッピーChatGPTの愛称。ノミネートの説明を見て初めて知った人も多いかもしれませんが、生成AIの浸透は確かです。
チョコミントよりもあ・な・たTikTokから生まれたヒット。曲のフックがZ世代の心をつかみました。
トランプ関税トランプ大統領の再登板で、世界経済が再び大きく揺さぶられています。
長袖をください『水曜日のダウンタウン』のパワーを見せつけました。ただし、観ていない人には全く伝わらない局所的な流行語。
二季「日本には四季が…」という言葉が過去のものになるのでは、と不安になるほどの異常気象が続きました。
ぬい活推し活文化の定番としてすっかり定着。「ぬい撮り」はもはや当たり前の光景になりました。
働いて〜/女性首相高市早苗首相の所信表明。「ワークライフバランス」が重視される現代で、賛否両論を巻き起こしました。
ビジュイイじゃんM!LKの楽曲から。日常的に「ビジュ(ビジュアル)いい」と使う若者は多いです。
ひょうろくドラマやバラエティで唯一無二の存在感。その独特なキャラクターがクセになる人が続出しました。
物価高今年、この言葉を聞かない日はありませんでした。生活を最も圧迫した、重い言葉です。
フリーランス保護法新しい働き方に対応するための法整備。それだけフリーランスという働き方が一般的になった証拠です。
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