【伊東市長】田久保真紀氏の経歴と学歴詐称疑惑の全貌。辞職と出直し選の行方は?

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田久保市長 政治
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2025年5月に静岡県伊東市に初の女性市長として誕生した田久保眞紀(たくぼ まき)氏。市民の期待を背負ってのスタートからわずか1ヶ月余りで、経歴に関する重大な疑惑が浮上し、市政は大きく揺れ動いています。

この記事では、田久保市長がなぜ当選したのか、その経歴、そして問題の核心である「学歴詐称疑惑」の経緯と初期対応、辞職と出直し選表明に至るまでの流れを時系列で分かりやすく解説します。

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「市政の刷新」を掲げ初当選。田久保市長誕生の背景

2025年5月25日に行われた伊東市長選挙。田久保眞紀氏は、3期目を目指す現職市長を破り、初当選を果たしました。

選挙戦の大きな争点となったのが、総額42億円にのぼる新図書館建設計画の是非でした。田久保氏は、この計画の中止を強く訴え、市民生活に密着した課題解決を優先する姿勢を明確に打ち出しました。

また、長年「伊豆高原メガソーラー訴訟を支援する会」の代表として活動してきた実績から、環境問題への意識が高い有権者や、現市政からの変革を求める層から強い支持を集めたことが、当選の大きな要因と考えられます。

初の女性市長、そして市民運動出身という経歴が、「新しい風を吹き込んでくれる」という期待感につながり、当選へと至ったのです。

田久保眞紀市長の今までの経歴

経歴

市長就任以前の田久保氏は、非常に多彩な経歴を持っています。

年代経歴備考
1970年静岡県伊東市で生まれる
伊東市立北中学校、静岡県立伊東城ヶ崎高等学校 卒業
東洋大学法学部(後に「除籍」と訂正)今回の問題の核心
20代〜バイク便ライダー、人材派遣会社勤務多様な現場経験を積む
広告業界で独立
2010年伊東市へ帰郷し、カフェ「SORA」を経営
2018年〜「伊豆高原メガソーラー訴訟を支援する会」代表市民活動家として知名度を高める
2019年〜伊東市議会議員に初当選(2期務める)現場主義を貫き、市民との対話を重視
2025年5月伊東市長に初当選
2025年7月学歴詐称問題を認め、辞職の意向を表明

バイク便ライダーからカフェ経営、そして市民活動家へ。現場に根差した活動が、多くの市民の共感を集める土台となっていたことは間違いありません。

学歴詐称問題の経緯と初期対応への疑問

苦情殺到

輝かしいスタートから一転、事態は急変します。

  • 2025年6月中旬
    市議会議員のもとに「田久保市長は東洋大学を卒業しておらず、除籍されている」という内容の匿名の告発文が届きます。これが騒動の発端でした。
  • 6月25日
    市議会で学歴について問われた田久保市長は、「代理人弁護士に任せている」と繰り返し、明確な説明を避けました。この対応が、市民や議会の不信感を増幅させる最初のきっかけとなります。いわゆる初期対応の遅れが指摘されています。
  • 7月2日
    田久保市長は記者会見を開き、「大学に確認したところ『除籍』だった」と事実を認め、謝罪。「卒業したものと30年以上勘違いしていた」と釈明しました。しかし、なぜ今まで #卒業証書 を確認しなかったのか、という根本的な疑問が残りました。
  • 7月7日(午前)
    市議会は「市政の信頼を著しく損なった」として、辞職勧告決議を全会一致で可決。これは法的拘束力はありませんが、議会が突きつけた最も重い意思表示です。

市民の反応と考察「どうすればよかったのか?」

考察

市民からは「裏切られた気分だ」「正直に話してほしかった」という失望の声が上がる一方、「仕事で返してほしい」という擁護の声も聞かれました。

今回の問題で最大のポイントは、疑惑が浮上した後の初期対応にあったと言えるでしょう。もし、告発文が出回った早い段階で自ら事実関係を調査し、誠実に公表していれば、事態は違った展開になったかもしれません。

「弁護士に任せている」という姿勢は、かえって「何かを隠しているのでは?」という疑念を招く結果となりました。

政治家にとって経歴は信用の根幹です。その根幹が揺らいだ時、いかに迅速かつ誠実に説明責任を果たすかが、信頼を繋ぎ止められるかの分かれ目になります。

辞職と「出直し選」表明。今後の見通しは?

出直し選

7月7日の夜、田久保市長は再び会見を開き、市長職の辞職と、その後の出直し市長選挙に改めて立候補する意向を表明しました。

「伊東を変えたいという思いを無駄にしないで、という声を受け、市民の皆さまの判断を仰ぐために再度、市長選に立候補したい」

この異例の表明に対し、世間の反応は二分しています。

  • 批判的な意見
    「一度嘘をついた人がまた立候補するのはおかしい」
    「まずは疑惑を完全に晴らすべき」
    「税金の無駄遣いだ」
  • 擁護的な意見
    「潔く民意を問う姿勢は評価できる」
    「政策で再評価されるべき」

田久保市長は、所持しているという卒業証書について、「本物だと信じているが、証明ができないため、検察に上申書などを提出し、捜査機関に判断を委ねる」としています。

東洋大学は「除籍」と回答しており、卒業の事実はないという見方が大勢です。この状況での出直し選立候補は、極めて厳しい戦いが予想されます。

当選からわずか2ヶ月での市長辞職、そして出直し選挙という前代未聞の事態に、伊東市政は再び大きな混乱と選択の時を迎えることになります。市民がどのような審判を下すのか、今後の展開が注目されます。

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