滋賀ラーメン究極ガイド:地元民が選ぶ本当に旨い店ベスト7

ラーメン 食べログ
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琵琶湖だけが滋賀の魅力ではありません。水面下では、全国のラーメン好きを唸らせるほどの熱い戦いが繰り広げられています。

今回は、数多ある名店の中から、地元民の声を元に厳選した「本当に旨い店」をランキング形式で発表します。流行りの店から魂に刻まれる伝説の味まで、あなたの知らない滋賀がここにあります。

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第7位:バリバリジョニー 竜王店

バリジロー

脳を揺さぶる、こってりの向こう側

まず7位にランクインしたのは、その名も強烈な「バリバリジョニー竜王店」です。こってり好き、ガッツリ食べたい猛者たちの聖地と言えるでしょう 。

羽釜で24時間炊き続けるという濃厚豚骨スープは、レンゲが沈まないほどのドロドロ感で、店内に立ち込める獣臭が本物の証です 。一口すすれば、豚の旨味と背脂の甘みがガツンと脳天を直撃します。  

この暴力的なスープに合わせるのは、もちもちの太麺です 。スープが麺に絡むというより、もはや「へばりつく」という表現がふさわしいでしょう 。

看板メニューの「バリとんラーメン」のほか、山盛りの野菜と極厚チャーシューがそびえ立つ二郎系の「バリジロー」も人気で、その圧倒的なボリュームは多くの挑戦者を惹きつけています 。

替え玉が無料(または10円)というサービスも、腹ペコたちにはたまらない魅力です 。好き嫌いは分かれるかもしれませんが、一度ハマれば抜け出せません。まさにジャンクの極み、中毒性抜群の一杯です。

おすすめの一杯

まずは看板メニューの「バリとんラーメン」 を試してみてください。レンゲが沈まないほどの超濃厚豚骨スープと背脂のパンチは、一度体験する価値があります。胃袋に自信のある方は、山盛りの野菜がそびえ立つ二郎系の「バリジロー」 に挑戦するのも良いでしょう。

第6位:麺や 江陽軒

麺や 江陽軒

丼の中に広がる、麺が主役の芸術

6位は、彦根の地で静かに、しかし圧倒的な存在感を放つ「麺や 江陽軒」です。食べログの「ラーメン WEST 百名店」にも選出される実力店であり、その一杯はもはや芸術の域に達しています 。  

多くの客を魅了するのが、看板メニューの「つけそば」です 。丼の中に折り紙のように美しく整えられた自家製の平打ち麺は、見る者すべてを虜にします 。

北海道産小麦を使用した麺は、つるつるとした喉越しともちもちの食感を両立させ、噛みしめるほどに小麦の豊かな香りが鼻を抜けていきます。

つけ汁は、昨今主流の濃厚動物魚介系とは一線を画す、滋賀の地鶏「淡海地鶏」といりこをベースにしたあっさり系の醤油清湯スープです 。

この繊細で奥深いスープが、麺の持つポテンシャルを最大限に引き出しています。県外からこの一杯のためだけに訪れるファンが後を絶たないというのも納得の、完成された美しさと味わいがここにあります 。  

おすすめの一杯

この店を訪れたなら、まず注文すべきは芸術品とも称される「つけそば」 です。美しく折り畳まれた自家製麺の喉越しと小麦の香りは、他では味わえません。あっさりしながらも、いりこの風味が効いた奥深いスープが、麺の魅力を最大限に引き立てます 。

第5位:博多とんこつ 真咲雄

博多とんこつ 真咲雄

滋賀で出会う、本物の博多魂

5位には、同じく「食べログ ラーメン WEST 百名店」に名を連ねる「博多とんこつ 真咲雄」がランクインしました 。ここは、滋賀で最も本格的な博多ラーメンを味わえる場所と言っても過言ではありません。  

その神髄は、開店以来一度も釜を空にすることなく継ぎ足し続ける「呼び戻し」製法で作られるスープにあります 。

時間と共に発酵し、熟成されたスープは、豚骨の旨味と香りが凝縮され、唯一無二の深いコクを生み出します 。

看板メニューは、基本の「とんこつ」と、さらに濃度を高めた「のうとん」です 。通ならば、迷わず「のうとん」を選ぶべきでしょう。

この極上スープに合わせるのは、博多から直送される低加水の極細ストレート麺 。バリカタで注文すれば、パツンとした歯切れの良い食感が楽しめます。

田園風景の中にありながら行列が絶えないこの店は、本物の味を求める人々が辿り着く、豚骨の聖地です 。  

おすすめの一杯

初めて訪れるなら、基本の「とんこつ」も良いですが、真髄を味わうなら迷わず「のうとん」 をおすすめします。開店以来継ぎ足し続ける「呼び戻し」製法によって極限まで高められた、豚骨の旨味と芳醇な香りを存分に堪能できます。

第4位:横浜家系らーめん 秀吉家

横浜家系らーめん 秀吉家

本家直系のDNAが宿る、滋賀の家系総本山

4位は、守山市に店を構える「横浜家系らーめん 秀吉家(しゅうきちや)」です。家系ラーメンの総本山「吉村家」の直系であり、名門「六角家」で修行を積んだ店主が作る一杯は、まさに“本物”の風格を漂わせています 。  

濃厚な豚骨醤油スープ、酒井製麺特有の短くてもっちりとした中太ストレート麺、そしてチャーシュー、ほうれん草、海苔の三位一体トッピングという、家系ラーメンの黄金律を忠実に守っています 。

この店の魅力は、麺の硬さ、味の濃さ、油の量を自分好みにカスタマイズできることです。そして、家系のお作法として欠かせないのが、スープに浸した海苔でライスを巻いて食べる至福の瞬間です 。

一部のレビューでは、本場よりもマイルドで食べやすいという声もあり、家系初心者から筋金入りのファンまで、幅広い層を満足させる懐の深さを持っています 。  

おすすめの一杯

看板メニューはもちろん「ラーメン」 です。濃厚な豚骨醤油スープに、家系ならではのもっちりとした中太ストレート麺の組み合わせは王道そのもの。ランチタイムはライスが一杯無料になるので、スープに浸した海苔でライスを巻く「家系食い」をぜひ体験してください

第3位:麺屋いち源

麺屋いち源

理屈を超えた中毒性、まぜそば界の絶対王者

3位は、一度食べたら最後、脳裏に焼き付いて離れない強烈なインパクトを放つ「麺屋いち源」です。この店の代名詞は、疑いようもなく「台湾まぜそば」です 。  

丼の底に潜むのは、数種類のスパイスと醤油、野菜の旨味が凝縮された秘伝のタレです 。その上にもっちりとした極太麺、ピリ辛の台湾ミンチ、九条ネギ、卵黄などが鎮座します。

まぜそば

これらを渾然一体となるまで混ぜ合わせれば、甘味、辛味、旨味、香りが複雑に絡み合う、まさに味のオーケストラが完成します。辛さは0から3まで選べるため、辛いものが苦手な人でも安心です。

そして、麺を平らげた後に残ったタレと具材にご飯を投入する「追い飯」こそが、この一杯のフィナーレを飾る最高の儀式です 。理屈抜きに「また食べたい」と思わせる、その圧倒的な中毒性は、多くのリピーターを生み出し続けています 。  

おすすめの一杯

この店の代名詞であり、多くのリピーターを生み出すメニューが「台湾まぜそば」 です。数種類のスパイスをブレンドした秘伝のタレと、もっちりとした極太麺が織りなすハーモニーはまさに絶品。麺を食べ終えた後の「追い飯」までがセットです 。

第2位:来来亭

来来亭

滋賀が誇る最強チェーン、その原点にして頂点

2位に輝いたのは、今や全国にその名を轟かせる「来来亭」です。滋賀県野洲市に本店を構えるこのチェーンは、地元民にとってまさに誇りであり、ラーメンの原風景とも言える存在です 。  

その魅力は、なんといっても「安定の美味しさ」にあります 。京都風の鶏ガラ醤油スープに背脂を浮かべた一杯は、コクがありながらも後味はすっきりとしており、毎日でも食べられる飽きのこない味わいです 。

麺の硬さ、醤油の濃さ、背脂やネギの量などを細かく指定できるカスタマイズ性の高さも、長年愛され続ける理由の一つです 。

ラーメンはもちろん、濃いめの味付けがたまらないチャーハンも絶品で、セットで注文するのが定番です 。活気あふれる接客も含め、訪れるたびに元気をもらえる、滋賀県民の心の拠り所です。

おすすめの一杯

まずは基本の「ラーメン」 を味わってみてください。京都風の鶏ガラ醤油スープに背脂が浮かぶ、コクがありながらも飽きのこない一杯は、まさに王道の味です。こってり好きなら「こってりラーメン」 もおすすめです。また、味が濃いめの「チャーハン」 も絶品で、ラーメンとのセットは鉄板です。

第1位:山さんラーメン

山さんラーメン

伝説の屋台が紡ぐ、魂の一杯と至高のやきめし

そして、栄えある第1位は「山さんラーメン」です。ここは単なるラーメン店ではありません。かつて京都で「伝説の三屋台」とまで呼ばれた名店の魂を、今に伝える生きた伝説なのです 。  

提供されるラーメンは、鶏ガラと豚骨をベースにした京都風の醤油ラーメンです 。背脂の甘みが溶け込んだスープは、見た目よりもあっさりとしており、どこか懐かしく、心の奥深くにじんわりと染み渡る優しい味わいです。

しかし、この店を語る上で絶対に外せないのが、ラーメンと双璧をなすもう一つの主役、「やきめし」です 。熟練の技で中華鍋が振られ、心地よい音と共に供される一皿は、シンプルながらも完璧な塩コショウ加減。

ラーメンのスープと共に口へ運べば、そこには至福の瞬間が訪れます。「やきめしを食べるためにここに来る」という常連客が後を絶たないのも頷ける、まさに究極の組み合わせです。流行り廃りとは無縁の、時代を超えて愛される味が、ここには確かに存在します。  

おすすめの一杯

おすすめは、もちろん「ラーメン」です。鶏ガラと豚骨をベースにした優しい醤油スープは、どこか懐かしく心に染み渡ります。そして、この店を訪れたなら絶対に外せないのが、もう一つの主役「やきめし」 です。ラーメンとやきめしのセットで注文するのが、常連客の暗黙のルールと言えるでしょう。

【選外】ちゃんぽん亭総本家(麺類をかべ)- ソウルフードの光と影

今はもうない「をかべ」本店。パチンコ客がよく訪れていた。

ランキングからは外しましたが、滋賀の麺文化を語る上で決して避けては通れないのが「近江ちゃんぽん」であり、その代名詞である「ちゃんぽん亭総本家」です。

今でも人気のラーメンで、店舗もたくさんありランキングされてもおかしくないと思われるかもしれません。

しかし真の滋賀県民にとって今の「ちゃんぽん亭総本家」は昔の我々がよく知る「ちゃんぽんをかべ」とは全く異なるものなんです。

その歴史は1963年、彦根市旭町、パチンコ店「旭会館」の裏にあった一軒の食堂「麺類をかべ」から始まりました 。

鰹と昆布をベースにした黄金色の和風出汁で、たっぷりの野菜と豚肉を煮込んだ一杯は、長崎ちゃんぽんとは全く異なる優しい味わいで、まさに彦根のソウルフードとして地元民に愛されていました 。  

しかし、その人気から事業は拡大。「ちゃんぽん亭総本家」として全国に店舗を展開する中で、経営の近代化やコロナ禍など、様々な荒波に揉まれてきました 。

「創業者が作っていた頃の味とは別物になった」
「コストと経営方針で味が落ちた」

昔をよく知る人たちはこのように感じてしまっているのです。

かつての「をかべ」の味を知る世代にとっては、今の味は少し寂しいものに映るのかもしれません。それでもなお、近江ちゃんぽんが滋賀の食文化に深く根付いていることに変わりはありません。

「をかべ」

これは、一つの味がソウルフードとなり、時代と共に変化していく過程を映し出す、興味深い物語と言えるでしょう。

まとめ

滋賀のラーメンシーンの奥深さ、感じていただけたでしょうか。このガイドを手に、ぜひあなただけの一杯を見つける旅に出てみてください。きっと、琵琶湖の景色に負けないほどの感動が、その丼の中には待っているはずです。

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