ドラマや映画で凛としたキャリアウーマンや、ミステリアスな役柄を演じることが多い女優、西田尚美さん。
しかし、ひとたびカメラが止まれば、そこには驚くほど人間味あふれる素顔があります。 「鉄の女」のイメージを覆す、家族とのコミカルなやり取りや、撮影現場での意外なエピソードを中心に、彼女の底知れない魅力を解き明かします。
プロフィールと経歴:モデルから「カメレオン女優」へ

| 生年月日 | 1970年2月16日 |
| 出身地 | 広島県福山市 |
| 身長 | 163cm |
| 血液型 | B型 |
| 学歴 | 文化服装学院 卒業 |
| 特技 | 水泳、広島弁 |
モデルとしての華々しいデビュー
文化服装学院在学中、友人の勧めでモデル活動を開始。『non-no』をはじめ、『junie』『an・an』『PeeWee』など数々の人気雑誌で活躍し、同世代のファッションアイコンとして絶大な人気を博しました。
女優への転身と評価
1993年のドラマ『オレたちのオーレ!』で女優デビュー。 1997年の初主演映画『ひみつの花園』では、お金に執着するユニークな役柄を好演し、第21回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。モデル出身という枠を超え、演技派女優としての地位を確立しました。

近年ではNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』や『うきわ -友達以上、不倫未満-』など話題作に立て続けに出演。
シリアスからコメディまで幅広く演じ分けるバイプレイヤーとして、日本の映像界に欠かせない存在となっています。
ここが面白い!西田尚美の「愛すべきエピソード」
彼女の最大の魅力は、演じる役柄と本人の性格との「激しいギャップ」にあります。ここではそのギャップが光るエピソードをいくつかご紹介します。
旦那様からの辛口「ジム行き」指令
2005年に結婚した靴デザイナーの旦那様とは、互いに自立した関係を築いています。しかし、時には厳しい「愛のムチ」が飛ぶことも。
ある時、旦那様からこんなド直球の指摘を受けたそうです。

誰も言ってくれないから俺が言うけど、年齢も年齢だし、ジムに行って体鍛えないとヤバいよ
普通なら怒りそうな場面ですが、西田さんは「確かに誰も言ってくれないわ」と妙に納得し、素直にジムに入会したのだとか。
この飾らない夫婦関係と素直さが、彼女の変わらぬ若々しさを支えているのかもしれません。

空港での財布紛失事件と、頼もしすぎる娘
中学生になる娘さんとの関係は、まるで立場が逆転しているかのようです。

家族旅行の帰り、空港で財布をなくしてしまい「どうしよう!」とパニックに陥った西田さん。そんな母を横目に、娘さんは冷静に空港職員へ状況を説明し、見事解決に導いたそうです。
普段からプライベートでは娘さんに「ママは本当にダメ人間だね(笑)」といじられており、本人も「私より娘の方がしっかりしている」と認めるほど。家では完全に「おっちょこちょいな愛されママ」なのです。
街中で「鉄の女」と呼ばれて

『半沢直樹』での演技がハマりすぎたあまり、プライベートで家族とレストランに行った際や街中で、見知らぬ人からヒソヒソと「あ、鉄の女だ…」と呼ばれたことがあるそうです。
本人は「私、そんなに怖くないのに…」と少し戸惑いつつも、役者としての評価として受け止めているご様子。ちなみに、普段はとても穏やかで、自身の性格を「トロい」と語るほどのんびり屋さんです。
50代での「セーラー服&フラフープ」

NHKのコント番組『LIFE!』では、内村光良らと共に体を張ったコントに挑戦しています。特に視聴者の度肝を抜いたのが、55歳にして披露した「セーラー服姿」でした。
しかも、ただ着るだけでなく、その姿で名曲『贈る言葉』を歌いながらフラフープを回し続けるというシュールな芸を披露。
大ヒットドラマ『半沢直樹』で演じた「鉄の女」谷川役とのあまりの落差に、SNSでは「同じ人とは思えない」「振り幅が凄すぎる」と称賛の嵐が巻き起こりました。
人物像:石橋は「叩かずに走って渡る」
慎重そうな役柄が多い彼女ですが、自身の性格についてはこう分析しています。

石橋は叩いて渡るどころか、叩かずに走って渡っちゃうタイプ
「面白そう!」と思ったら後先考えずに飛び込んでみる。失敗したらその時考える。
この潔さとポジティブな行動力が、年齢を重ねても守りに入らず、コントや新しい役柄に次々と挑戦できる理由なのでしょう。
まとめ:なぜ彼女は愛されるのか

西田尚美さんの魅力は、「プロとしての圧倒的な演技力」と、「素顔のチャーミングな人間力」のハイブリッドにあります。
スクリーンの中では完璧な女性を演じながら、実生活では家族にツッコまれ、財布をなくして慌てる。そんな「完璧じゃない姿」を隠さずに話してくれるからこそ、私たちは彼女に親近感を抱き、応援したくなるのです。
これからも、クールな表情の裏に隠された「お茶目な素顔」で、私たちを楽しませてくれることでしょう。

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