元「雨上がり決死隊」で、現在はYouTuberとしても活動するタレントの宮迫博之さん。彼のファンにとって“聖地”とも言える場所が、また一つ姿を消すことになりました。
大阪で宮迫さんの母親と妹が切り盛りしてきたたこ焼き店「みやたこ」が、2025年9月22日をもって、15年続いた歴史に幕を下ろしたのです。突然の知らせに、多くのファンから惜しみない声が上がっています。
YouTubeで語られた突然の「悲しいお知らせ」
閉店の事実は、宮迫さん自身のYouTubeチャンネルで
「【ご報告】宮迫家に関連することで悲しいお知らせがございます。」
と題された動画で報告されました。
動画の中で宮迫さんは、店舗の前に立ち、「みやたこ、閉店いたしました」と寂しげに語りかけました。シャッターには「閉店しました 9月22日(日) 長い間ありがとうございました みやたこ」という貼り紙が。
宮迫さんは「おかんと妹がずっと長年やってくれてました」と、これまで店を守ってきた母・勝子さんと妹・直美さんを呼び込み、閉店に至った経緯を尋ねました。
閉店の理由は「物価高騰」と「記録的な猛暑」

「みやたこ」がオープンしたのは15年前。定年を迎えた母・勝子さんの「たこ焼き店をやりたい」という長年の夢を叶える形で始まりました。以来、家族で力を合わせ、多くの常連客や遠方から訪れるファンに愛される店として営業を続けてきました。
しかし、近年は厳しい状況に直面していたと言います。勝子さんは閉店の理由について、「どんどん何段階にも材料費が上がって。値段もやっと400円にしたところで、もう1回値上げもできないし…」と、物価高騰の波が経営を直撃したことを告白。
さらに、「暑さでお客さんもほとんどない時の方が多いから、これ以上続けても回収できない」と、年々厳しさを増す夏の猛暑が客足に大きく影響したことも明かしました。
体力的な負担も大きく、家族で話し合った末での苦渋の決断だったようです。
ファンに愛された“聖地”での心温まるエピソード

「みやたこ」は、単なるたこ焼き店ではありませんでした。宮迫さんがテレビやYouTubeでたびたび言及したことで、ファンの間では一度は訪れたい“聖地”として知られるようになりました。
宮迫さん自身もYouTubeの撮影で頻繁に訪れ、母・勝子さんとの親子ならではの軽妙なかけ合いは、多くの視聴者を笑顔にしました。また、ヒカルさんをはじめとする人気YouTuberや芸人仲間も数多く来店し、その様子がSNSで拡散されるたびに、「みやたこ」はさらに多くの人に知られる存在となっていきました。

しかし、「みやたこ」が何より愛された理由は、訪れるファン一人ひとりとの心温まる交流にありました。店内は、全国から寄せられたファンからの手紙や写真で壁が見えなくなるほど埋め尽くされ、その一枚一枚が店の歴史を物語っていました。
遠方から来たファンに「よう来てくれたね」と勝子さんがたこ焼きをおまけしてくれた話や、宮迫さんの子供時代のやんちゃなエピソードを気さくに話してくれたという声も少なくありません。ファンにとっては、たこ焼きの味はもちろん、勝子さんや直美さんとの何気ない会話が、何よりの思い出となったのです。
動画で振り返る「みやたこ」の歴史
「みやたこ」の思い出は、数多くのYouTube動画にも刻まれています。ここでは、その歴史を感じられる代表的な動画をいくつかご紹介します。
- 【ご報告】宮迫家に関連することで悲しいお知らせがございます。
閉店をファンに直接報告した動画。宮迫さんとお母様、妹さんが、閉店に至った経緯やファンへの感謝を語っています。15年の歴史の重みと、家族の絆が感じられる内容です。
- 友達のヒカルくんにみやたこ奢ってみた
宮迫博之さんのチャンネルで、人気YouTuberのヒカルさんが宮迫さんのたこ焼き店「みやたこ」を訪れたどうがです。
ヒカルさんは「みやたこ」の様々な種類のたこ焼きを試食し、その美味しさに驚きと絶賛の声を上げています。動画全体を通して二人の軽妙なやり取りが楽しめ、たこ焼きの魅力が存分に伝わる内容となっています。
- 本家みやたこを食べながら、思い出の地を巡る
宮迫さんが実家のたこ焼き「みやたこ」を食べながら、自身の思い出の地を巡る動画です。幼少期のやんちゃなエピソードや初恋の思い出話など、懐かしい話が満載で、宮迫さんの人柄が垣間見えます。
たこ焼きの美味しさと共に、宮迫さんの人生の一部を垣間見ることができる、心温まる内容です。
まとめ

これらの動画は、「みやたこ」が単なる飲食店ではなく、人と人が繋がる温かいコミュニティの場であったことを物語っています。
宮迫さんは動画の最後で、「遠くの方からファンの方も来ていただいたりとか、色々してたんですけど、申し訳ございません」と深々と頭を下げ、感謝と謝罪の言葉を述べました。勝子さんも「それだけが心残りです」と、ファンへの思いを口にしました。
15年間、多くの人のお腹と心を満たし、数えきれない笑顔とエピソードを生んできた「みやたこ」。時代の流れとはいえ、ファンに愛された名店の閉店は寂しいニュースですが、その温かい味と記憶は、これからも多くの人々の心に残り続けることでしょう。
コメント