マインクラフト(Minecraft)は、全世界で人気のあるサンドボックス型ゲームです。子供から大人まで幅広い年齢層が楽しんでます。またYouTubeでのプレイ動画も非常に多く、あの有名なヒカキンさんもマインクラフトのゲーム実況で有名になりました。
一見ただのゲームに見えるマインクラフトですが、実は教育的な効果が非常に高いと言われており、学校の授業にも取り入れられるほど注目されています。今回は「遊びながら考える力がつく」という観点から、マインクラフトが教育にピッタリな理由を5つご紹介します。
ぜひ今年の子供へのクリスマスプレゼントはマインクラフトにしませんか?
創造力を育む自由なゲームプレイ
マインクラフトの最大の特徴は、なんといっても自由度の高さです。マインクフラフトの世界は様々な種類のブロックでできていて、その中でプレイヤーは自由に色々なものを作り上げることができます。自分の家や城など作れるものに制限はありません。街を丸ごと作り上げる事だって可能です。
よくマインクラフトはレゴブロックや積み木に例えられることがありますが、それらよりもはるかに自由で、無限に広がる世界は子供たちの自由な創造力を大いに刺激します。
例えば「自分の家を作ろう」との課題があれば「どのように作るか」を自分で考え、工夫する過程で柔軟な発想力が身につきます。100人の子供がいたら100通りの家ができるでしょう。
木製の家や、石製の家、金属でできた家や高層マンションなどなんでも作れます。このように現実の世界では簡単に体験できないような建築やデザインに挑戦することも可能です。こうした体験を通じて、創造的な思考が自然と鍛えられていきます。子供の思いがけない発想力や独創力に驚かされることでしょう。
2. 問題解決能力が鍛えられる「サバイバルモード」
マインクラフトには「サバイバルモード」というモードがあります。ここではプレイヤーは世界を駆け巡って資源を集め、生き残るために様々な試練に挑むことになります。昼間は安全で見通しもいいですが、夜になるとゾンビやスケルトンなどのモンスターがプレイヤーに容赦なく襲いかかってきます。
世界は草原だけではなく、砂漠や山岳地帯、氷雪地帯、ジャングル、大海原など様々な気候(マインクラフト内ではバイオームと呼びます)があり、現世以外にも地獄や果ての地など本当に冒険をしているようなワクワクとドキドキがあふれています。
マインクラフトの爆発王
「クリーパー」
一生懸命作った建築物が彼によって爆発四散するのは冒険者誰もが通る道。
これらの世界を冒険して制覇していく中で子供たちには「問題解決能力」が鍛えられます。状況に応じた最適な方法を考え、試行錯誤を繰り返すことで、論理的思考や計画性が身につきます。また、課題をクリアした際の達成感は、子供の自信を大きく育むでしょう。
3. プログラミング的思考を学べる「レッドストーン」システム
マインクラフトには「レッドストーン」と呼ばれるアイテムがあり、これを使うことでゲーム内で回路を組むことができます。レッドストーンを用いると、スイッチやピストン、トロッコのレールなどを組み合わせて、ドアの自動開閉や複雑な装置の作成が可能になります。
レッドストーンを使ってマインクラフト上で作られた電卓。膨大な回路を組めばこんなこともできる。中にはマインクラフト上でテトリスができる回路とかもあるらしい。
この仕組みは、プログラミングやエンジニアリングに必要な「論理的な手順を考える力」を育てるのに最適です。何をどう組み合わせれば思い通りの動きになるかを考える過程が、まさにプログラミング的思考の基礎となります。学校の教育カリキュラムにプログラミングも必修となった現在、遊びながらこうしたスキルが身につくマインクラフトは非常に有用です。
4. 協力とコミュニケーションを学べるマルチプレイ機能
マインクラフトにはマルチプレイ機能もあります。この機能を活用すれば、友達や家族と一緒にプレイすることができます。一緒に村を作ったり、冒険に出かけたりすることで、協力することの大切さを学べるでしょう。
例えば、城のような巨大な建物を建設するには資材も時間も膨大にかかります。一人で建設するのは非常に大変ですが、マルチプレイで協力して建設すると効率的に完成できるでしょう。
その際には役割分担がとても大事になります。一人が素材を集め、もう一人が設計を担当するなど、チームでの活動を通じて自然とコミュニケーション能力が育まれます。また、トラブルや意見の食い違いが起こった際には、解決に向けた話し合いも経験できるため、対人スキルの向上にもつながります。
マインクラフトのマルチプレイ画面。マインクラフトでは家族や友達とプレイするだけでなく、インターネット経由で全く知らない人とプレイすることも可能です。
またこの共同作業を通じて子供の特性(リーダー気質なのか、作業に没頭するタイプなのか、創意工夫をするタイプなのか、協力より一人でするタイプなのか)がわかり、今後の子供の教育にとっても役立つでしょう。
5. 自分で目標を設定し達成する力を身につける
マインクラフトには、明確なゴールが設定されていません。そのため、プレイヤーは自分自身で目標を決めて進めていく必要があります。たとえば、「今日中に家を完成させる」「この洞窟を探索してと制覇する」「モンスターを倒すための装備を作る」「資材を集める」など、プレイヤーごとに異なる目標を設定できます。
ゴールのないマインクラフトですが、ボスはいます。その名も「エンダードラゴン」彼を倒すと大量の経験値が得られ、「エンドシティ」への道が開かれます。
こうした体験を通じて、目標を立て、それを達成するための計画を立てる力が自然に身につきます。達成感を何度も味わうことで、自分自身を成長させる喜びを知り、自分への自信が高まるのもポイントです。
またゲームの時間をしっかり決めておけば何時までにどんなタスクを完了するかといった時間管理とタスク管理が同時に培われるのでとてもオススメです。
まとめ:マインクラフトで広がる子供たちの未来
このようにマインクラフトは単なるゲームではありません。子供達が遊びながら社会人になるために重要な多くの学びを得ることができ、問題解決能力や協力することなどのスキルを知らず知らずに身につけていくでしょう。
また親は子供と一緒にマインクラフトをプレイすることで子供の成長を感じながら子供の特性やスキルを把握でき、子供の将来を成功に導くための情報を得られることでしょう。
実際に教育現場でマインクラフトを利用している所も多くありますが、日本ではまだ海外ほど浸透しているとは言えない状況です。
ゲームは悪といった古い考えは捨てて子供の将来のためにも一度子供と一緒にプレイしてみましょう。今年のクリスマスプレゼントは「マインクラフト」で決まりですね
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