炎上と復活のカリスマ・ヒカル。彼はなぜ、何度でも蘇るのか?

ヒカルとノア ユーチューバー
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「またヒカルが燃えている」――。

2025年9月、彼が投下した「オープンマリッジ宣言」は、ネット中を巻き込む大炎上となりました。しかし、地に落ちた彼は、またしても不死鳥のごとく這い上がろうとしています。

過去にもYouTube史に残る大炎上を経験し、一度は「地の底まで落ちた」男、ヒカル。なぜ彼は批判を浴びるたびに、より強く、より注目を集めて復活できるのでしょうか。その激動の軌跡と驚異的な数字、そして彼を支える人間関係を紐解きながら、カリスマの今後を占います。

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序章:平成最大級の炎上「VALU事件」と最初の“死”

VALU事件

ヒカルの名が日本中に知れ渡ったきっかけの一つが、2017年の「VALU事件」です。

自身の価値を仮想株式のように売買できるサービス「VALU」で、ヒカルは関係者と共謀したとも取れるインサイダー取引まがいの行為を行い、多くの購入者が損失を被りました。

完全に詐欺。ファンを金としか見てない

ただの金儲けだったのか。失望した

批判は殺到し、彼は無期限の活動休止を発表。当時、復帰後に投稿された動画は、YouTube界の最低記録とも言われる「20万件」を超える低評価を叩き出しました。まさに「地の底」だったと言えるでしょう。

しかし、彼は約2ヶ月半で活動を再開します。「祭りのくじには本当に当たりが入っているのか?」という、誰もが気になっていたタブーに大金を持って切り込む動画など、彼の代名詞とも言える「忖度なしのリアル」と「圧倒的な金額」を武器にした企画で、徐々に風向きを変えていきました。

やっぱりヒカルの動画は面白い。金の使い方 が尋常じゃない

他のYouTuberがらないことを平気でやる。そこが好き

彼は、自らの失敗を隠すどころか、それをネタにし、より大きなエネルギーに変えてみせたのです。こうしてヒカルは、単なる人気YouTuberから「炎上しても死なないカリスマ」へと変貌を遂げました。

第2章:令和の大炎上「オープンマリッジ宣言」

VALU事件から数年、トップYouTuberとして揺るぎない地位を確立したヒカル。2025年5月にはインフルエンサーの進撃のノアさんとの電撃結婚を発表し、多くの祝福を受けました。

ですが、幸せな時間は長くは続きませんでした。わずか4ヶ月後の9月、彼は妻と共に動画に登場し、「オープンマリッジ(=浮気OK)として生きていきます」と宣言したのです。

この宣言は、過去の炎上とは比較にならないほどの拒絶反応を引き起こしました。

炸裂した「記録的」な数字

この炎上は彼のキャリアにおいて「記録的」なダメージとなりました。

登録者数の激減

宣言直後、ヒカル本人が「リアルに30秒で1000人とか減る」と語るほどの凄まじい勢いで登録者数が激減しました。

そんな中、途中で彼が動画にコメントをしましたが、それがさらに登録者数の減少に拍車をかけました。

24時間で約12万人、最終的にはピーク時の507万人から約23万~25万人が減少した結果、なんと500万人の大台を割り込みました。

💰金銭的打撃

多くの企業案件がキャンセルとなり、関係者の証言によれば約4億円相当の売上減が見込まれる事態となったと報じられています。

渦巻くファンの「賛否両論」

コメント欄やSNSは、まさに地獄絵図と化しました。

ノアちゃんが可哀想すぎる。隣で顔が引きつってる

結婚を祝福したファンを裏切る行為

『浮気OK』を公言するなんて頭悪いんじゃないか。気持ち悪

さらに、ヒカルは批判的なコメントに対し、

「可哀想って思うならここから消えろ」
「お前らみたいなのに好かれて生きる人生は無理すぎる」

と反論。これが火に油を注ぎ、さらなるファン離れを引き起こしました。

一方で、そんな絶対絶命の状況でも彼を信じ、残ったファンも確かに存在しました。

どんな状況でもヒカルを応援する

一見、天然でやっているように見えても、これがヒカル。炎上も全部想定済みで、どうせまた逆転する

嘘をつくより、正直に公言するほうがマシ

第3章:不死鳥を支える「人」の力 ―― 兄、仲間、そして恩人たち

なぜヒカルは、これほどの大炎上を繰り返しながらも、決して折れないのでしょうか。その最大の源泉は、彼を支える強固な「人間関係」にあると考えられます。

原点にして最大の理解者「まえっさん(兄)」

ヒカルの活動を語る上で、実兄である「まえっさん」の存在は欠かせません。ヒカルが「天才」と称するその戦略的な思考は、活動初期から彼を支えてきました。

まえっさんは、ヒカルという「矛(ほこ)」が迷いなく突き進むための「盾(たて)」であり、金庫番でもあるのです。

どんなに世間から非難を浴びても、この最大の理解者でありパートナーである兄との絆が揺るがない限り、ヒカルは「ヒカル」であり続けられるのでしょう。

父カツヤと紙一重

ヒカルの父カツヤはクズ男の代表のような人物です。浮気がバレて離婚。家族から追放され、息子がYouTubeで大成功していると知るや8年ぶりに連絡を取り、開口一番「お金に困っとんや」と金の無心。

高級なプレゼントを贈っても、翌日には「あれじゃ足りん」と、さらに高額な修理代やゴルフクラブ一式を要求する。ヒカル氏本人も「頭がぶっ飛んでる」「ヤバい」という父。

しかしこの常識はずれの感性は確実にヒカルに受け継がれています。まさにヒカルとカツヤは紙一重、光と影のような関係だと言えます。

炎上さえも乗り越える「チームの絆」

VALU事件の際、当時のメンバーの多くは彼のもとを去りました。しかし現在、彼を支えるメンバーたちは違います。オープンマリッジ騒動の渦中、ヒカルはカジサックとのコラボ動画で、「ああいう時(炎上時)ぐらい甘えろよ!」と叱咤激励されました。

これは、彼が一人で戦っているのではないことの証です。炎上の矢面に立つのはヒカル自身ですが、その背後には、彼を信じ、共に動画を作り続けるメンバーたちの存在があります。

このチームの推進力こそが、マイナスをプラスに転換させる原動力となっているのです。

外部の血が起こす化学反応

ヒカルの魅力は、YouTubeの枠を超えた実業家や有力者たちをも惹きつける点にあります。

桑田社長

🤝『令和の虎』での出会い
番組を通じて出会った桑田社長は、ヒカルのビジネスセンスに惚れ込み、彼のブランド「ReZARD」の展開などで強力なタッグを組んでいます。

🤝入江巨之氏
ヒカルのビジネスパートナーであり、動画にも度々登場する入江氏。その冷静な分析力や人脈は、ヒカルのビジネス展開において重要な役割を果たしていると考えられます。

オープンマリッジ騒動の際には、騒動による金銭的影響をヒカルに伝える動画も公開され、その関係性の深さがうかがえます。

🤝青笹寛史氏(故人)
ヒカルが「唯一の後輩」と可愛がり、その早すぎる死を悼んだ青笹氏。彼との出会いと別れは、ヒカルの「金」や「時間」に対する独特の価値観や、刹那的とも思えるほどの行動力に、少なからず影響を与えているでしょう。

青笹

彼は、自分の才能を信じてくれる「本物」を見極め、彼らとの化学反応によって、単なるYouTuberの枠を超えたスケールの大きな企画を実現させてきました。

最終章:カリスマは再びよみがえる

オープンマリッジ宣言から約1ヶ月半。 登録者数20万人以上を失い、莫大な金銭的損失を被ったヒカル。普通なら再起不能です。

しかし、彼はすでに這い上がろうとしています。炎上直後、

「結果で返り咲く」
「年内に最高の気持ちで年越しできるように頑張る」

と宣言した彼は、次の一手を打ち始めています。

彼が「ただの炎上屋」でないことは、以下の数字が証明しています。

生放送の同接記録
2020年の生放送では、最大同時接続数19万人という、テレビ番組にも匹敵する驚異的な数字を記録しました。

圧倒的な集金力
YouTubeの「スーパーチャット(投げ銭)」だけで、累計2億円以上を稼ぎ出しています。特に2023年~2024年の1年間で1億円を荒稼ぎしており、その熱狂的なファン(信者)の熱量は計り知れません。

VALU事件で「低評価日本一(当時)」の記録を打ち立て、今回の騒動で「令和最速の登録者減少」を記録した男。

ですが同時に、彼は生放送の同接数やスパチャ額でも、他の追随を許さない「日本記録」クラスの数字を保持しています。

マイナスの記録も、プラスの記録も、すべてが規格外です。

彼は今、地の底から空を見上げていることでしょう。賛否両論を燃料に変え、批判さえもエンターテイメントにしてしまうのがヒカルという男です。彼が次に仕掛ける「逆転の一手」は何か。

この男が「普通」に終わるはずがありません。私たちは、良くも悪くも、その激動の物語からまだ目を離せないでいるのです。

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