長らく「来るらしい」「噂だけでは?」と地域をざわつかせてきた、会員制大型倉庫店「コストコ(Costco)」の箕面進出計画。ついにその計画が決定的なものとなりました。
場所は箕面市と茨木市の境界付近、彩都地区の入り口とも言える「アヤハディオ 箕面彩都店」の目の前です。現地には建築計画を知らせる看板も設置され、造成工事が着々と進んでいます。
話題のワダイでは、判明した開業時期や現地の最新状況、周辺住民のリアルな声、そしてなぜ今この場所が選ばれたのかという背景に迫ります。
計画の概要:場所と時期
建設予定地は「アヤハディオ箕面彩都店」の向かい側
建設予定地となっているのは、箕面市粟生間谷(川合・山之口地区)。 具体的には、ホームセンター「アヤハディオ 箕面彩都店」の道路(府道1号線・茨木箕面丘陵線)を挟んで西側の広大な土地です。
これまで田畑や山林が広がっていたこのエリアですが、現在は大規模な土地区画整理事業が行われています。
オープンは2027年夏頃を目指す

現地に掲示された「建築計画の概要」によると、工事の予定期間は 2026年5月~2027年7月と表示されています。
順調に進めば、2027年の夏頃にオープンすることになります。 建築主にははっきりと「コストコホールセールジャパン株式会社」の文字があり、噂が確信に変わった瞬間でした。また、計画にはガソリンスタンドの併設も含まれている模様です。
なぜ今、箕面なのか? コストコ側の出店メリット
なぜコストコはこのタイミングで、この場所(箕面・彩都エリア周辺)を選んだのでしょうか。そこには、北大阪エリア特有の「空白地帯」と「商圏の質」という、企業側にとっての大きなメリットが見え隠れします。
メリット1. 北摂エリアという「優良な空白地帯」
関西のコストコ店舗網(尼崎、京都八幡、和泉、門真など)を地図で見ると、人口が多く購買力の高い「北摂エリア(箕面・豊中・吹田・茨木)」が、ぽっかりと空白になっていることが分かります。

これまでは尼崎や八幡まで足を運んでいたこの巨大な商圏を、足元で確実に取り込める立地は非常に魅力的です。
メリット2. 住民層との高い親和性

箕面市や吹田市、茨木市は、ファミリー層や持ち家世帯が多く、比較的所得水準が高いエリアとして知られています。
「車で来店し、高品質な商品をまとめ買いする」というコストコのビジネスモデルと、この地域のライフスタイルは極めて親和性が高く、安定した優良顧客の獲得が見込まれます。
メリット3. 広域集客を可能にする交通網

目の前を走る国道171号線へのアクセスはもちろんですが、重要なのは新名神高速道路の存在です。
「箕面とどろみIC」や「茨木千提寺IC」が開通したことで、遠方からのアクセスも容易になりました。一般道での近隣集客に加え、高速道路を使った広域集客も可能な、物流・交通の要所になりつつあります。
【現地レポート】工事の進捗状況

現地(2025年11月時点)を訪れると、かつての里山の風景は一変し、広大な敷地の造成工事が真っ只中です。
重機が入り、土地を平らにならす作業が続いています。アヤハディオ側の歩道から眺めると、その敷地の広大さに圧倒されます。
ここ数年で道路の拡幅や新しい信号機の設置なども進められており、受け入れ態勢が少しずつ整えられている印象を受けました。
周辺住民に聞く「リアルな声」
この巨大施設の誕生について、周辺エリア(彩都、粟生間谷、豊川など)の住民はどう感じているのでしょうか。街の声を聞いてみました。
【賛成・期待の声】
「買い出しの選択肢が増えるのが嬉しい」(彩都在住・30代主婦)
「これまでは尼崎や八幡、最近できた門真まで行っていましたが、やっぱり少し遠くて。家のすぐ近くにできるなんて夢のようです。友人とシェアもしやすくなるし、日常の買い物がイベントになりそうで楽しみです」
「街の価値が上がる」(豊川エリア在住・40代男性)
「正直、このあたりの土地活用が決まってホッとしています。コストコができれば雇用も生まれるし、街の知名度も上がる。資産価値という面でもポジティブに捉えています」
【反対・不安の声】
「国道171号線の渋滞が恐怖」 (粟生間谷在住・60代男性)
「ただでさえ週末の171号線(イナイチ)は混むのに、これ以上車が増えたらどうなるのか。抜け道として生活道路に他府県ナンバーが入ってくるのが一番怖いです。しっかりとした交通対策をしてほしい」
「静かな環境が変わってしまう」 (彩都在住・50代女性)
「自然豊かで静かな環境が気に入って彩都に住んだのに、週末ごとに大渋滞や騒音が起きるとなると複雑です。便利になるのは分かりますが、住環境とのバランスが崩れないか心配です」
エリアの歴史:彩都と「アヤハディオ」の功績
今回の出店地は、新しい街「彩都(国際文化公園都市)」の玄関口にあたりますが、このエリアの発展を語る上で欠かせないのが、目の前にある「アヤハディオ 箕面彩都店」の存在です。
街の黎明期を支えたアヤハディオ

彩都の街開きが行われた当初、まだ商業施設がほとんどなかった頃から、アヤハディオはこの地に店を構えていました。 日用品からDIY用品、ペット用品まで揃うこのホームセンターは、新しく越してきた住民たちの「生活のインフラ」として、街づくりを足元から支え続けてきました。
何もない原っぱだった時代から、住民の生活を見守ってきたアヤハディオ。その向かい側に、世界的な黒船「コストコ」がやってくるというのも、時代の流れを感じさせる出来事です。
「点」から「面」へ広がる街

今回のコストコ出店予定地である「川合・山之口地区」の開発により、これまで少し距離があった「彩都の山手エリア」と「国道171号線沿いの既存エリア」が、商業施設を通じてひとつに繋がることになります。
2027年の夏。 かつて街の生活を支え始めたアヤハディオと、新しく誕生するコストコが向かい合い、このエリアは北大阪の新たなショッピング・ハブとして生まれ変わろうとしています。
渋滞対策などの課題は残りますが、街が大きく動くことは間違いありません。引き続き、工事の進捗を見守っていきたいと思います。






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