甲子園に響く友情のアルプススタンド 滋賀・綾羽の初陣に宿敵・近江が奏でたエール

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近江高校 スポーツ
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夏の甲子園、その初戦。緊張感に包まれるアルプススタンドに、誰もが予想しなかった光景が広がりました。

滋賀県代表・綾羽高校の応援席で、力強い演奏を繰り広げていたのは、なんと滋賀大会決勝でしのぎをけずったライバル、近江高校のブラスバンドだったのです。

この異例の「友情応援」は、滋賀の高校野球ファンのみならず、多くの人々の胸を熱くさせました。

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宿敵がエールを、その背景

綾羽高校は、夏の滋賀大会準決勝で強豪・近江高校と対戦。激闘の末、8-6で勝利し、その勢いのまま甲子園への切符を手にしました。

県大会で敗れた相手の、しかも同じ県の代表の甲子園での活躍を願っての応援。そこには、ライバル関係を超えた、固い絆と「滋賀の代表として頑張ってほしい」という純粋な想いがありました。

スタンドでは、近江高校の吹奏楽部とチア部が、滋賀県出身のアーティスト、T.M.Revolutionの楽曲などを演奏し、綾羽高校の選手たちに力強いエールを送りました。

滋賀大会での激闘とこれまでの対戦成績

今夏の滋賀大会での両校の戦いは、まさに死闘でした。綾羽高校が勝利を掴みましたが、過去の対戦を振り返ると、近江高校が圧倒的な力を見せつけた試合もあります。

例えば、2021年の選手権滋賀大会準々決勝では、近江高校が19-0で綾羽高校に大勝しています。

19-0

長年にわたり、互いに意識し、競い合ってきたライバルだからこそ、相手の実力は誰もが認めるところ。そのライバルからの応援は、綾羽ナインにとって、何よりも心強いものとなったに違いありません。

滋賀に根付く「助け合い」の精神

助け合い

今回の出来事は、滋賀県内の高校野球界に根付く「助け合い」の精神を象徴していると言えるでしょう。

県大会では敵として火花を散らす間柄であっても、一度「滋賀の代表」となれば、県全体で応援し、後押しする。そうした温かい風土が、今回の友情応援を実現させました。

ライバル校の健闘を祈り、甲子園のアルプススタンドから熱いエールを送る。この美しい光景は、勝敗を超えたスポーツの素晴らしさ、そして滋賀県の高校球児たちの間に育まれた確かな絆を、全国に示してくれました。

綾羽高校の甲子園での活躍、そして滋賀県の高校野球のさらなる発展から、今後も目が離せません。

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