マックのCMを見て耳を疑った。「パンパンやな」は、オール巨人が口にしていい言葉じゃなかったはずだ

パンパンやな 芸能ニュース
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テレビから流れてきたその一言に、思わずスマホを操作する手が止まった。

「お前、パンパンやな」

マクドナルドの「ひるまック」のCM。ポテトとドリンクのLサイズを手にした若手に、オール巨人師匠がそう声をかけている。画面の中の師匠は穏やかな表情だ。

いや、待ってほしい。 その言葉は、そんな平和なトーンで発されていい言葉ではなかったはずだ。

往年のお笑いファンなら、背筋が凍りついたのではないだろうか。「パンパンやな」と言えば、かつてテレビの企画で師匠が放った、お笑い界屈指の「戦慄のフレーズ」だったからだ。

まさか公式が、いや、本人がそこをイジるのか。 あのCMがなぜこれほどまでにSNSをざわつかせているのか、その衝撃の理由と、そこに見えるオール巨人の凄みについて語らせてほしい。

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伝説の番組『ガチンコ!』のトラウマ

時計の針を2000年頃に戻そう。当時、TOKIOの人気番組『ガチンコ!』(TBS系)に「漫才道」というコーナーがあった。その講師として若手を指導していたのがオール巨人だ。

当時のバラエティ番組は、今では考えられないほど演出が過激だった。態度が悪い、あるいはやる気のない若手参加者に対し、巨人は一切の容赦をしなかった。

ある時、なめた態度の参加者に詰め寄った巨人が、低い声で言い放ったのがこの言葉だ。

漫才道

「お前が俺の弟子やったら、パンパンやな」

これは決して「お腹がいっぱいだな」という意味ではない。関西人ならわかると思うが、「顔の形が変わるほどボコボコに腫れ上がらせているぞ」という、とてつもない警告だったのだ。

当時の巨人の目は、文字通り笑っていなかった。184cmの長身から見下ろされ、あの低音で宣告される「パンパンやな」。それは当時の若手芸人にとっても、視聴者にとっても、ある種のトラウマとして深く刻み込まれた。

なぜオール巨人は「最強」と恐れられたのか

この言葉が単なる脅しに聞こえなかったのは、当時のオール巨人が「吉本一怖い」「お笑い界の武闘派」として本気で恐れられていたからだ。

漫才への妥協なき姿勢

オール阪神・巨人

オール阪神・巨人の漫才は、若手の頃から完成されていた。テンポ、間、発声、スーツの着こなしに至るまで、すべてが教科書のように完璧だ。

だからこそ、だらしない格好や練習不足の若手を決して許さなかった。彼が怒るのは、漫才という芸事を守るための「本気」ゆえだった。

あのダウンタウンさえも直立不動

その恐怖を裏付ける有名なエピソードがある。当時、誰に対しても媚びず、尖りまくっていた若手時代のダウンタウンでさえ、巨人師匠の前では直立不動だったというのだ。

松本人志は後年、

松本人志
松本人志

若手の頃、巨人さんの足音が聞こえるだけで緊張した
挨拶の声が小さいと怒られた

と語っている。

天下のダウンタウン、それも一番ギラギラしていた時期の彼らが「本気でビビっていた」という事実は、当時の巨人師匠の威圧感がどれほど凄まじいものだったかを物語っている。

物理的な「強さ」の伝説

昭和の芸人らしい破天荒なエピソードに加え、巨人の場合、シンプルに喧嘩が強いという噂が絶えなかった。長身と身体能力、そして数々の武勇伝。

「怒らせたら物理的に終わる」という動物的な恐怖感が、その言葉に重みを持たせていた。

タブーをネタにする「余裕」

そんな背景があるからこそ、今回のマクドナルドのCMは衝撃的なのだ。

かつて若者を震え上がらせた恐怖の象徴「パンパンやな」を、「ポテトを食べて満腹(お腹がパンパン)」という平和な文脈に変換する。しかも、それを本人自らが演じる。

これは、彼が自身の「怖いキャラクター」や過去の騒動を完全に客観視し、エンターテインメントとして消費することを許した証拠だ。「俺が言ったら怖いやろ?」と分かってやっている。

このセルフパロディができるのは、彼が今なお現役のトップランナーであり、過去のイメージに縛られない余裕があるからだろう。

本当に強い人間は、自分の「怖かった過去」さえも笑いに変えることができる。マックのポテトを片手に「パンパンやな」と微笑むオール巨人は、ある意味で『ガチンコ!』の頃よりも、遥かに懐が深く、そして「デカい」存在に見えるのだ。

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