29歳の福岡市長候補・佐々木彩乃とは何者?中国との関係や支援ネットワークを調べてみた

政治
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福岡市長選に突然現れた、29歳の候補者。

一般社団法人カタリスト九州の代表理事を務める佐々木彩乃氏です。

2026年9月18日に無所属で福岡市長選への立候補を表明しました。福岡放送の会見では、「特定の団体の支援を受けることなく立候補している」と説明しています。

実際に会見映像を見ると、若くて明るく、受け答えもはっきりしています。

私も最初に見たときは、

「29歳で市長選か。しっかりしているし、面白い候補が出てきたな」

という印象を持ちました。

しかし、経歴を調べていくと少し気になる部分も出てきました。

特にSNSで急速に広がっているのが、

「中国との関係がかなり深いのではないか」

という指摘です。

もちろん、中国に留学しただけで「親中」と決めつけるのは乱暴です。

ただ、福岡市長になれば企業誘致、外国人政策、都市開発、国際交流などにも大きな影響力を持つことになります。

そこで今回は、佐々木彩乃氏の経歴や所属団体、周辺のネットワークを実際の資料から確認してみます。

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佐々木彩乃氏とは何者なのか

佐々木彩乃氏は29歳

長崎県出身で、九州大学法学部を卒業しています。

その後、ボストン・コンサルティング・グループに入り、企業戦略や政策関連の仕事などに携わったと報じられています。

現在は2025年に設立した一般社団法人カタリスト九州の代表理事を務めています。

ここまでを見ると、若いながらもかなり華やかな経歴です。

しかし、さらに遡ってみると、中国との接点がかなり早い段階から存在します。

香港大学へ留学、そして清華大学へ

九州大学在学中、佐々木氏は香港大学へ留学しています。

その後、中国・北京にある清華大学の大学院へ進学しました。

しかも一般的な留学ではありません。

参加したのは「Schwarzman Scholars」と呼ばれる国際的なリーダー育成プログラムです。

九州大学が当時掲載したインタビューには、清華大学を選んだ理由について本人のかなり印象的な言葉が残っています。

佐々木氏
佐々木氏

現在の国際社会では中国を真に理解すること、中国を通して得る人との繋がりが重要

また、中国について一括りに語る議論や、メディア情報をそのまま受け入れることに疑問を持ち、中国本土で学ぶことを選んだとも語っています。

ここは非常に興味深い部分です。

単に「中国へ留学する機会があったから行った」という話ではありません。

本人が中国を国際社会の重要なプレイヤーと考え、意識的に中国へ入り、人脈を築こうとしていたことは確認できます。

もちろん、それ自体を問題視する必要はありません。

むしろ中国を知らずに中国について議論するより、現地で学ぶことには意味があります。

ただし、市長候補という立場になった以上、この中国観が現在どのような政策思想につながっているのかは確認したいところです。

もう一つ重要な「Bai Xian」の存在

佐々木氏の経歴を追うと、もう一つ「Bai Xian」という名前が出てきます。

日本では「日本百賢アジア研究院」として活動している組織です。

Bai Xian Asia Instituteは、アジア各国の若者を結ぶ人材育成・奨学金ネットワークを運営しています。

現在も北京大学、上海交通大学、香港の大学、清華大学などが留学先に含まれています。

佐々木氏は2018年のBai Xianの卒業生です。

ここで重要なのは、その後もBai Xianとの関係が切れていないことです。

カタリスト九州設立にもBai Xian人脈

2025年、佐々木氏は夏目英男氏と一般社団法人カタリスト九州を設立しました。

日本百賢アジア研究院自身が、この設立について紹介しています。

そこには、「卒業生の佐々木彩乃さんと夏目英男さんにより設立」と明記されています。

さらに、日本百賢の堀越理事長と田中理事がカタリスト九州の理事に入り、麻生理事が特別顧問に就任したことも公表されています。

つまり、Bai Xianは学生時代に奨学金をもらっただけの関係ではありません。

社会人になった後の活動にもネットワークが続いています。

カタリスト九州自身は、

「福岡を起点に、九州からアジアに新しい風を創り出す」

というミッションを掲げています。

また、日本百賢側は設立当初、カタリスト九州について、

「アジアを中心とした海外企業の誘致支援」

などを行う団体だと説明しています。

ここは、市長選を考えるうえでもかなり重要なポイントだと思います。

「アジア」と「中国」は同じではない…が

ただし、ここで注意したいことがあります。

カタリスト九州がアジアとの連携を進めているからといって、

「中国企業を福岡へ大量誘致しようとしている」

とまでは確認できません。

実際、カタリスト九州の活動は中国に限定されていません。

2026年には「Asia Next Forum 2026」を開催し、JICA九州や福岡地域戦略推進協議会などとも連携しています。

そこではアジア各地のリーダーによる交流が行われています。

したがって、「アジアとの交流が多い=中国寄り」と単純化するのは適切ではありません。

一方で、本人の清華大学留学や中国に関する過去発言まで含めれば、中国との接点が他の候補者より目立つのも事実です。

「後ろ盾はない」と村上財団の応援

もう一つSNSで話題になっているのが村上財団との関係です。

佐々木氏は立候補会見で、

佐々木氏
佐々木氏

無所属で、特定の団体の支援を受けることなく立候補している

と話しています。

一方、佐々木氏は村上財団が運営する「パブリックリーダー塾」の2期生です。

2024年に福岡市で開催された村上財団のイベント資料にも、「佐々木彩乃氏 パブリックリーダー塾2期生」と記載されています。

そして佐々木氏の出馬表明後、村上財団の公式Xは、同氏をパブリックリーダー塾の修了生として紹介し、

「ぜひ応援してください」

「サポーター・ボランティア説明会に参加してみてください」

と呼びかけました。

この投稿は現在SNSでかなり注目されています。

ただし、ここも区別が必要です。

村上財団が佐々木氏を応援する投稿を行ったことと、佐々木陣営が村上財団から組織的な選挙支援を受けていることは同じではありません。

実はかなり前から政治家育成プログラムにも参加

ここは個人的にかなり気になったところです。

村上財団のパブリックリーダー塾は、政治家を目指す女性を支援するプログラムです。

福岡市の公式資料でも、「女性が政治にチャレンジしやすい環境を提供」する活動として紹介されています。

つまり佐々木氏は今回突然、「29歳だけど市長になってみよう」と思った人物ではありません。

少なくとも2024年の時点ですでに政治リーダー育成のネットワークに参加していました。

これは経歴を見るうえではかなり重要です。

福岡の有力経済人との接点もある

カタリスト九州の活動を見ていくと、福岡の経済界とも接点があります。

2026年のAsia Next Forumでは、福岡地域戦略推進協議会の麻生泰会長が開会挨拶を行っています。

また佐々木氏自身、以前からGlobal Shapers Community Fukuokaとして、九州市長会の勉強会などにも登壇していました。

そこでも麻生氏ら福岡経済界の関係者と同じ場に参加しています。

ただ、これについても、「麻生氏が佐々木氏を選挙で支援している」と確認されたわけではありません。

では佐々木彩乃氏は「親中」なのか

ここが一番気になるところだと思います。

現在確認できる材料を並べると、

  • 香港大学への留学
  • 中国・清華大学大学院への進学
  • 中国理解と中国人脈の重要性を語った過去
  • Bai Xianのアルムナイ
  • Bai Xian関係者とのカタリスト九州設立
  • アジア企業の誘致・国際交流事業
  • Global Shapersなど国際ネットワークへの参加

があります。

中国との接点が多いこと自体は間違いありません。

一方、今回調査した公開資料では、中国共産党との直接的な関係を示すものや、中国政府から資金提供を受けている具体的な証拠は出てきていません。

したがって、現段階で「中国の工作員」「中国側の候補者」などと断定する材料はありません。

ただ、全く無関係とは思えないのも事実です。

私が一番知りたいのは「市長になった後」

個人的には、清華大学へ留学したこと自体を問題にする必要はないと思っています。

中国を実際に見て、中国人と議論した経験は、市長にとって武器になる可能性もあります。

問題は、その経験を福岡市政にどう使うのかです。

例えば、

  • 中国を含む海外企業の福岡進出をどこまで促進するのか。
  • 外国資本による土地や不動産取得をどう考えるのか。
  • 外国人居住者が増えることによる社会インフラへの影響をどう考えるのか。
  • 台湾有事など安全保障上の問題が発生した場合、中国との都市交流をどう扱うのか。

こうした具体的な部分については、もっと本人の考えを聞いてみたいところです。

またこの部分に対して態度を表明しない場合は限りなく親中であるのではないかと思います。

「若い」「美人」「感じがいい」だけでは判断できない

佐々木彩乃氏が注目される理由はよく分かります。

29歳と若く、経歴も華やか。話し方もしっかりしている。記者会見の様子もはきはきしていて、感じもいい。

今回の福岡市長選候補の中でも、非常に目を引く人物です。

だからこそ、表面的な印象だけで判断するのは少し早いと思います。

一方で、「清華大学に行っていたから危険」という判断も同じくらい早すぎます。

重要なのは、誰と活動してきたのか。どのような考え方を持っているのか。

そして市長になった場合、それをどんな政策に落とし込むのかです。

今後、正式な政策発表を確認したい

佐々木氏の公式サイトでは現在、

経済、防災、暮らし、子育て・教育、介護、まちづくり

の6分野が政策として掲げられています。

ただし、「近日中に正式な政策発表を行う予定」とされており、9月22日時点では政策の全容はまだ明らかになっていません。

ここからが本番でしょう。

特に私が注目したいのは、海外企業誘致、外国人政策、不動産、土地利用、国際交流、中国・台湾との関係です。

これらについて具体的な政策が出てきたとき、今回調べた経歴やネットワークと照らし合わせてみると、佐々木彩乃という候補者の考え方がさらに見えてくるはずです。

第一印象は非常にいい。

だからこそ、その先まで知ってから判断したい。

今後正式な政策が発表されたら、改めて検証していきたいと思います。

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