TikTokやYouTubeのショート動画を見ているとき、ふと流れてくる早口の関西弁を耳にしたことはありませんか?
「今日誕生日の人おめでとう、ハシダです」
この独特すぎる挨拶から始まり、目にも止まらぬスピードで展開されるグルメ動画。 画面には美味しそうな料理が映し出されますが、添えられるナレーションは決して甘い言葉だけではありません。
「値段の割に……」
「ここはマジで美味い」
と、驚くほど率直な感想が飛び交います。
彼こそが、今、大阪のグルメ情報を探す上で欠かせない存在となっているインフルエンサー、「ハシダ」さんです。
なぜ彼はこれほどまでに支持され、私たちの飲食店選びの新しい基準となり得たのでしょうか?話題のワダイでは、忖度なしの正直レビューで絶大な信頼を集めるハシダさんの魅力と、その人気の秘密について深掘りしていきます。
大阪グルメ界の異端児「ハシダ」とは何者か?

ハシダさんは、主に大阪を拠点に活動するグルメ系動画クリエイターです。 TikTok、YouTube、Instagramなど、主要なSNSプラットフォームすべてで活動しており、ショート動画界隈ではトップクラスの知名度を誇ります。
動画内の食事のシーンでもその素顔の全貌が明かされることはありません。 あえて顔出しをしないそのミステリアスな存在感が、視聴者の想像力を掻き立て、純粋に「食」と「言葉」に注目が集まる理由の一つとなっています。
芸人顔負けの「トーク力」と編集テンポ

ハシダさんの動画の最大の特徴は、その圧倒的なトークスキルとテンポの良さです。
限られた短い時間の中で、情報を詰め込みつつ、視聴者をクスッと笑わせるワードセンス。そして、早口なのに聞き取りやすい独特のリズム感。
そのあまりの話術の巧みさから「元芸人ではないか?」と噂されることもありますが、彼自身が公言しているプロフィールは「大阪生まれの動画クリエイター」。
特技にはサッカーや頭脳ゲームを挙げており、その回転の速さが動画の小気味よいテンポに活かされているのかもしれません。
最大の武器は「忖度なし」の正直レビュー
ハシダさんが他の多くのグルメ系インフルエンサーと決定的に一線を画す点。それは、「美味しくないものは、美味しくない(あるいは微妙)とはっきり言う」という姿勢です。
活動内容は少し違いますが、美味しくない店系インフルエンサーのびわ湖くんと共通する正直さを感じます。

視聴者が求めていたのは「綺麗な写真」より「リアルな感想」
近年、SNS上ではPR案件が増加し、「インフルエンサーが絶賛しているから行ってみたけれど、実際はそれほどでもなかった……」という経験をする消費者が増えてきました。そんな「PR疲れ」とも言える状況の中で、ハシダさんのスタンスは一筋の光のように映ります。

彼の場合、例え提供された料理であっても、味が口に合わなければ正直にその感想を述べます。 「美味い!」と絶賛することもあれば、「値段の割に量が少ないかな」「店員さんの接客がちょっと気になった」といった、通常ならカットしてしまいそうなマイナスポイントも隠さずに伝えます。
「ハシダが言うなら間違いない」という信頼
この「ダメなときはダメと言う」姿勢があるからこそ、彼が「これはマジで美味い」「飛ぶぞ」と絶賛したときの信憑性が跳ね上がります。
視聴者は「ハシダさんがここまで言うなら、本当に美味しい店なんだろう」と確信し、実際にお店へと足を運ぶのです。

その影響力は凄まじく、彼が動画で絶賛したお店には、翌日から長蛇の列ができるという現象(通称:ハシダ効果)が頻発するほど。
飲食店側からは「来てほしいけれど、もし酷評されたらどうしよう」と恐れられる、ある意味で最強のレビュワーと言えるかもしれません。
一度見たらクセになる動画の「お決まり」
ハシダさんの動画には、視聴者に安心感と中毒性を与える「鉄板のフォーマット」が存在します。まるで落語の枕のように、この流れがあるからこそ、私たちは安心して彼の動画を楽しむことができるのです。
魔法の挨拶「今日誕生日の人おめでとう」
まず冒頭。視聴者からのコメントや本日のテーマ(「〇〇に行ってみて」「〇〇が不味いらしいけど本当?」など)を読み上げた後、間髪入れずに放たれるのが「今日誕生日の人おめでとう、ハシダです」という挨拶です。
毎日誰かの誕生日であることは間違いありません。何気なく動画を見ていた視聴者が、たまたまその日誕生日だった場合、「えっ、自分に言われた!?」と強烈なインパクトを受けます。このシュールかつ優しい挨拶が、彼のキャラクターを決定づけています。
無駄のないスピード来店と実食
挨拶が終わると、すぐにお店の紹介に入ります。外観、入店、着席までの流れは非常にスピーディー。
そしてメインの実食シーンでは、美味しそうな箸上げショットやシズル感のある映像が続きます。ここでも余計な演出は少なく、料理そのものの魅力と、ハシダさんの率直な言葉だけが響きます。

本音が漏れる「ごちそうさまでした」
動画の締めくくりは「ごちそうさまでした」。しかし、注目すべきはその直後やテロップです。動画が終わるギリギリのタイミングで、ボソッと本音を漏らしたり、シュールなツッコミを入れたりすることがあります。
最後まで見逃せない構成になっているのも、彼の動画がつい再生されてしまう理由の一つです。
【番外編】ネットをざわつかせた「手がデカすぎる」問題
ハシダさんの動画において、味のレビューと同じくらい、いや、時にはそれ以上にコメント欄を賑わせるトピックがあります。 それは、「ハシダの手が大きすぎて、食べ物が異常に小さく見える」という現象です。

身長が高く恵まれた体格のハシダさん。その手もまた、規格外のサイズ感を持っているようです。 特にハンバーガーやコンビニのおにぎり、スイーツなどを紹介する際、彼が片手で商品をガシッと掴むと、一般的なサイズの商品がまるでミニチュアやマカロンのように見えてしまうことが多々あります。
これに対し、コメント欄では毎回のようなツッコミ合戦が繰り広げられています。

ハンバーガーが小さいんじゃなくて、ハシダの手がデカすぎるんよ

遠近法がバグってる

そのサイズ、一口でいけるやん
ご本人もこの件について動画で言及しており、食パンと自分の手を並べて大きさを比較する検証を行ったことも。
もはやこの「逆遠近法」とも呼べる視覚マジックを確認するために動画を見ているファンもいるとかいないとか。味だけでなく、視覚でも楽しませてくれる(?)のがハシダ流なのです。
正直私も初めてハシダさんのTikTokを見た時にマクドナルドのハンバーガーをレビューされていたのですが、「あれ〜マックのバーガーこんな小さかったっけ〜」と思って見ていました😆
まとめ:ハシダは「信頼」を食べるインフルエンサー
情報過多の時代において、私たちが飲食店選びで最も欲しているのは、加工された綺麗な写真ではなく、そこに行った人の「本当の感想」です。
「今日誕生日の人おめでとう」という独特の挨拶から始まる彼の動画は、単なるエンターテインメントを超え、現代における「信頼できるグルメガイドブック」としての地位を確立しています。
もしあなたが大阪で、「絶対に外したくない」店選びに迷ったら。 一度、ハシダさんの動画を検索してみてください。そこには、良くも悪くも「嘘のない答え」がきっとあるはずです。


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