なぜマックのハッピーセットは”戦場”になったのか?ポケモンカード騒動と中国系新社長の誤算

マクドナルド 生活情報
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「ハッピーセットください!」
「申し訳ありません、もう売り切れで…」

この夏、日本中のマクドドで繰り返された光景。お目当ては、もちろんキラキラの「ポケモンカード」でした。

我が子のために朝から並ぶ保護者、開店と同時に駆け込む中国人たち、そしてフリマアプリには信じられない価格が並びました。

なぜ、ハッピーセットがこれほどの大騒動になったのでしょうか?

実はこの背景には、2024年に日本マクドナルドのトップに就任したばかりの、グローバルな経歴を持つ新社長の存在がありました。彼の描いた戦略と、予想外の結末。あの騒動の裏側を、分かりやすく解説します。

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昔とはワケが違う!資産になった「ポケモンカード」

ポケモンカード

「昔もポケモンのおまけはあったのに」と思った方もいるかもしれません。しかし、現代のポケモンカードは、もはや単なるおもちゃではありません。

珍しいカードには1枚数十万円、時には数百万円の値がつくこともあり、子供のおもちゃというより「資産」としての価値を持つようになりました。

そのため、子供だけでなく、世界中のコレクターや、高額転売を目的とした転売ヤーたちまでが、一枚のカードをめぐって本気になってしまうのです。

マクドナルドは、この「ポケモンカードの熱狂」に目をつけました。「これとコラボすれば、とてつもない話題になる」と。子供も大人も巻き込む、最高のお祭りを企画したのです。

騒動の裏にいた「グローバルな新社長」の狙い

この一大プロモーションを仕掛けたのが、2024年に日本マクドナルドの新しいトップに就任したトーマス・コウ氏です。

彼の経歴は、まさにビジネスのプロフェッショナル。香港で生まれオーストラリアで育ち、世界各国のマクドナルドを渡り歩いてきました。韓国マクドナルドの再建や、ヨーロッパでの新戦略立案など、世界を舞台に結果を出してきた人物です。

そんな彼に与えられたミッションは、「絶好調の日本マクドナルドを、さらに成長させること」

「日本の市場で、大きな花火を打ち上げるにはどうすればいい?」

そう考えた彼が選んだのが、世界的な知名度を誇る「ポケモン」でした。グローバルな視点を持つ彼にとって、ポケモンカードが持つ爆発的な集客力は、誰よりも魅力的に見えたことでしょう。

大成功の裏で起きた「社会問題」

社会問題

コウ新社長の狙いは、見事に的中します。

ハッピーセットは飛ぶように売れ、店舗には客が殺到。ニュースでも大きく取り上げられ、売上という面では間違いなく「大成功」を収めました。

しかし、その裏側では、大きな社会問題が起きていました。

😡転売目的の買い占め
国内だけでなく、特に中国系の転売グループも加わって組織的な買い占めが発生。本当に欲しかった子供たちの手に渡らず、フリマアプリで高額転売される事態となりました。

😡食品の大量廃棄
カードだけを抜き取り、本来食べられるはずのハンバーガーやポテトが大量に捨てられるという、食品ロス問題も深刻化し、胸を痛める光景が広がりました。

この予想以上の大混乱を受け、マクドナルドは謝罪。そして、次に予定されていた「ワンピースカード」のハッピーセット企画を中止するという、異例の決断を下しました。

この経験を次に活かせるか?マクドナルドのこれから

世界基準のマーケティング戦略

今回の騒動は、コウ新社長の「世界基準のマーケティング戦略」が、日本の市場が持つ特有の熱狂とぶつかって起きた、想定外の事態だったのかもしれません。

彼の戦略自体は、間違っていなかったかもしれません。しかし、その方法は、結果として多くの人を悲しませてしまいました。

きっと新社長は、この一件で日本の市場のポテンシャルの高さと、同時にその難しさを痛感したはずです。

「大成功の裏にあった、たくさんの笑顔と、少しの涙」。この経験を糧に、次のハッピーセットが、子供から大人まで、誰もが心から笑顔になれるような企画になることを期待したいですね。

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