【新年】初詣(はつもうで)でもう迷わない。簡単マナーと楽しみ方【お正月】

初詣 生活情報

2024年も最後の1ヶ月となりました。歳をとるごとに1年が過ぎるのがどんどん早くなっていきます。あっという間に2025年を迎えることになりそうですね。
みなさんは今年は有意義でしたか?やり残したことはありませんか?私は後悔でいっぱいですが、2025年こそはいい年になるようにしっかりと目標を立てて新年を迎えたいと思います。

そんな新年を迎えるにあたっての決意表明にも初詣はとても重要です。でも初詣ってマナーがあるのはご存知ですか?日本の神様は基本的には懐が深くマナー通りできないからといってバチが当たることはないと思いますが、せっかく初詣に行くのだから恥ずかしくないように詣でたいですよね。

今回は初詣の簡単なマナーと初詣の楽しみ方を紹介していきます。

初詣でそもそも何のためにするもの・・・その由来と目的

初詣の由来

初詣についてWikipediaで調べると下記のように紹介されています。

初詣初詣で(はつもうで)とは、年が明けてから初めて神社や寺院などに参拝する行事。一年の感謝を捧げたり、新年の無事と平安を祈願したりする。初参初参り(はつまいり)ともいう。参拝者数はメッカの大巡礼を越す世界最大級の宗教行事

wikipediaより

実は世界最大の宗教行事なんですね。ちょっと驚きです。そんな初詣の由来に関しては平安時代頃か始まっており、その時期によって少しずつ形を変えながら今まで続いてきたようです。
歴史を少しだけ紹介します。

平安時代から室町時代にかけて  『年籠り(としごもり)』

平安時代から室町時代にかけて、家長が氏神(うじがみ)の祠や神社で大晦日から元日にかけてこもり、一年の豊作や家内安全をを祈る「年籠り」という習慣がありました。この風習が初詣の原型となったと言われています。

室町時代の初詣

江戸時代になると大衆化が進む  『恵方詣(えほうもうで)』 

江戸時代になると、自分の家から見て恵方(その年の吉方位)にある神社や寺院を訪れる「恵方詣」が大衆に流行しました。これが現在の初詣の習慣に影響を与えたとされています。

江戸時代の初詣

明治時代以降、鉄道が仕掛けたイベントが大当たり  『初詣』

明治時代以降、鉄道の発展に伴い、多くの人々が有名な神社や寺院に参拝するようになりました。このころから初詣という行事が全国的に広がりました。

明治以降の初詣

実は初詣は鉄道会社がお正月に鉄道を利用してもらうために考えたイベントだったんですね。これにはちょっと驚きです。でもよく考えてみると「土用の丑の日のうなぎ」、「バレンタインデー」、「ホワイトデー」「ブラックフライデー」「母の日のカーネーション」「父の日」「孫の日」などなど多くのイベントは商業発展のためのイベントですから納得ではあります。

初詣の目的

初詣にはいろいろな目的がありますが、主だったものを5つにまとめてみました。意外と忘れていたこともあるかも知れません。

1. 新年の平安と幸運を祈る

初詣では、新しい年の無事と繁栄、健康、家庭円満、仕事や学業の成功など、さまざまな願いを神仏に祈ります。このように、一年の「始まり」を祈りで清らかにすることで、良いスタートを切ることが目的とされています。

特に厄年にあたる年には破魔矢などの厄除けをお願いしたりして無事に一年を過ごせるように祈りますよね。


2. 昨年1年間の感謝を伝える

新年の平安を祈るのと同じくらい重要なのが感謝の気持ちです。昨年一年間の出来事に対して神仏へ感謝を伝えることは重要な目的の一つです。


3. 気持ちの切り替えと新たな決意表明

前の年がいい年ではなかったとしても、神様を恨むようなことはやめましょう。初詣の参拝を通じて、昨年までのことを一旦リセットし、新たな気持ちを持って新年の決意表明をするためのきっかけにするのも大事な目的です。


4. 社会的・文化的な行事として

初詣は家族や友人、地域社会とのつながりを深める機会でもあります。直接的な目的にはなりませんが、年の初めに一緒に参拝することで、絆を確認し合い、良い一年を迎える共通の儀式としての目的があります。


5. お祭り気分を味わう。

初詣の参拝の際にやはり楽しみなのが屋台です。夏の屋台とはまた趣が違って白い息を吐きながらあたたかい甘酒をいただいたり、アッツアツのたこ焼きをほおばったりも楽しいですよね。

初詣の出店

初詣の際に気をつけることとマナー

初詣は神社に行く場合寺院に行く場合で少し違います。ここでは主に行くことが多い神社での参拝マナーについて紹介していきます。

鳥居をくぐる

鳥居をくぐる際は軽く一礼をし、中央を避けて歩きます。中央は神様の通り道とされています。参道を歩く際も同じように中央を避けて歩くようにしましょう。
また忌中は鳥居をくぐってはいけないと言う風習もありますが、神社側ではあまりそういった決まりはありません。ただその地域での風習もあるのでそちらを優先させましょう。

手水(てみず)で身を清める

鳥居をくぐってすぐの所に手水舎というお清めするところがあります。そこでは以下の手順でお清めします。

  • 右手で柄杓(ひしゃく)を持ち、左手を洗う。
  • 柄杓を持ち替えて右手を洗う。
  • 再び持ち替え、左手に水を受けて口をすすぐ。
  • 最後に柄杓の柄を洗い流して戻す。

ただ最近はコロナの影響で感染防止のために柄杓を置いていない神社が増えています。その場合は下記のような手順でお清めをしましょう。

  • ひしゃくがないので、ちょっと出ているお水で手を清める。
  • 手に少し水をすくう。
  • 水は口を湿らせる程度で、水を唇に当てる。(当てるだけでいいです)
  • 再度、手を清める。

ウィズコロナでは、唾液の飛沫が感染の一番の原因とも言われるため、その唾液を吐きだすのは避けることが大切です。そんな理由から、上記のような手水舎の【新しいマナー】をオススメします。

参拝
  • 賽銭箱にお賽銭を入れる。
  • 二礼二拍手一礼の作法で参拝します。
    1. 神前で2回深くお辞儀をする。
    2. 2回手を打ち鳴らす。
    3. 最後にもう一度深くお辞儀をする。

ちなみにお賽銭の額には決まりはありません。5円だとご縁があるなど様々な話もありますが、素直に自分の気持ちでいいでしょう。

その他の初詣の楽しみ方 いろいろ

おみくじ

初詣とおみくじはセットのようなものですよね。今年の運勢を占うためのおみくじで大吉が出たら1年間いいことがありそうな気がしますよね。

何気なく引いているおみくじですが、下記のことは守りましょう。

  • 一回の参拝で一度だけ引く(※例外あり)
  • 参拝前に引かない
  • 気持ちを集中する

おみくじを引く際は、何を聞きたいか念じながら引くとよいでしょう。おみくじは1回で一度が原則ですが、学業や恋愛など、聞きたいことが違う場合は、一度の参拝で何度引いてもかまいません。

おみくじを引いた後は、おみくじ結び所に結びつけて帰る人が多いですが、大吉や吉は良い運をとどめるために持ち帰るとよいとも言われます。ただ現在では結びつけるのが一般的になってきているのでどちらでも構わないのではないでしょうか。

お守り

お守りはおみくじと同じように、参拝後に買い求めましょう。
また、お守りの役目には、次のようなものがあります。

  •  願いを叶える手助けとなる
  •  厄を払う
  •  生活をより良いものにする
  •  悪霊や邪霊から守る

お守りを持ち歩く際は、なるべく心臓の近くで持つと良いと言われています。また、お守りを手放す際は、感謝の気持ちを込めてお返しするのも良いでしょう。お守りの有効期限は一般的には1年と言われています

縁起物のおやつ

主なものとしてはやはり甘酒や日本酒、お汁粉などがあります。縁起物として美味しくいただきましょう。また神社の前でお店を構えてそこの神社特有のお菓子を売っているところが有名です。
いわゆる「門前菓子」というものですが代表的なものに下記のような門前菓子があります。

  • 北野天満宮の甘さ控えめな「おはぎ」
  • 今宮神社の香ばしい焼き目と白味噌のまろやかな味わいが絶妙に調和した「あぶり餅」
  • 多賀大社のやわらかい餅と上品な餡の調和が絶妙な「糸切餅」
  • 氣比神宮の最中の皮に甘い餡と、へしこがあわさった珍しい「へしこ最中」
  • 白山神社の甘辛いタレを絡めた「五平餅」
  • 吉備津神社の桃太郎伝説にもなっている「きびだんご」
  • 武田神社のきなこと黒蜜をかけて食べる「信玄餅」
  • 下鴨神社の醤油の甘辛いタレが特徴的な「みたらし団子」
  • 住吉大社の餅にたっぷりのくるみ餡を絡めた香ばしさと甘さが絶妙な「くるみ餅」
  • 伊勢神宮の餅を醤油のりで巻いたシンプルな味わいな「磯辺餅」

どれもとっても美味しいのでぜひ一度行ってみて下さい。それぞれの神社へのリンクもついていますので、よかったら2025年の初詣で訪れてみませんか?

屋台での買い食い

初詣といえばやはり屋台は欠かせません。テキ屋対策で屋台は減少が続いていますが、やはりお祭り感やにぎわい感と屋台はセットですよね。

初詣に行って身も心も清めて、一年の豊富などを誓った直後に大衆的な屋台で楽しむというこの凄まじいギャップがとっても素敵だと思います。

しっかりと屋台で買い食いしてから帰路につきましょう。

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