歌手、タレント、声優、そしてYouTubeと、多彩な才能で輝き続ける中川翔子さん、愛称「しょこたん」。彼女は「オタク文化」を明るい場所へと導いた功労者の一人として、多くのファンに愛されています。
しかし、その一方で、インターネット上では彼女の発言をめぐって「あれ、本当かな?」という声がたびたび上がり、「虚言癖」という少し厳しい言葉で語られてしまうことも少なくありません。
この記事では、なぜしょこたんは時々炎上してしまうのか、そして「虚言癖」と指摘される背景には何があるのかを、具体的なエピソードを交えながら、わかりやすく解説していきます。
なぜ?しょこたんの「虚言癖」疑惑が生まれる背景
彼女に関する疑惑は、一つの大きな嘘というよりは、いくつかの小さな「あれ?」という出来事が積み重なって生まれているようです。特に話題になった2つのケースを見てみましょう。
最近の炎上「Nintendo Switch 2」騒動

記憶に新しいのが、2025年6月に起きた新型ゲーム機「Nintendo Switch 2」をめぐる騒動です 。
✔️ 喜びの報告
しょこたんはSNSで「Switch2買えましたあああああーーー!」と、入手困難なゲーム機を手に入れたことを大喜びで報告しました 。
✔️ 疑惑の目
しかし、投稿された写真に写っていた商品の梱包が、お店の公式なものではなく、フリマサイトなどで見られる個人間の取引のような状態だったため、「もしかして転売ヤーから買ったのでは?」という疑惑が浮上しました 。 また商品にレシートもついて梱包されていたことからも転売品の購入を疑わせる原因となりました。
✔️ 本人の否定と事務所の説明
疑惑に対し、しょこたんは「絶対に転売ヤーから買ってません」「色々言われて悲しい」と感情的に否定 。その後、所属事務所が「友人が抽選で当てて、妊娠祝いに譲ってくれたもの」と正式に説明しました 。
この一件での問題は、「買った」という最初の表現と、後の「もらった」という説明に食い違いがあったこと、そして説明までに少し時間がかかってしまったことでした。この対応のズレが、多くの人に「本当はどうなの?」という疑念を抱かせる結果となりました。
繰り返し蒸し返される伝説の「他人猫」事件

しょこたんの話題になると、必ずと言っていいほど掘り返されるのが、数年前に起きた「他人猫」事件です 。
これは、彼女が亡くなった愛猫を悼む投稿をした際に使われた猫の写真が、別の一般ユーザーが投稿した猫の写真とそっくりだった、という疑惑です。
この疑惑に対してしょこたん側からの詳しい説明はなく、該当の投稿は削除されました 。この「未解決」な状態が、新たな騒動が起きるたびに「そういえば、あの件はどうなったの?」と人々の記憶を呼び覚まし、彼女の発言の信憑性を問う声に繋がってしまっているのです 。
「にわか疑惑」も炎上の一因に

しょこたんのアイデンティティの中核である「オタク愛」に対しても、厳しい目が向けられることがあります。「その作品、本当に詳しいの?」という「にわか疑惑」です 。
✔️ 麻雀
「国士無双でアガった」と写真を投稿しましたが、麻雀に詳しい人から「捨て牌が不自然」と指摘されました。実際には、あと一歩でアガれる「テンパイ」という状態で、惜しくもアガれなかった、というのが真相のようです 。
✔️ ドラゴンボール
「かめはめ波」と「ギャリック砲」を間違えたと指摘されたことがあります 。ただ、別の機会では正しく叫んでいる場面もあり、単なる言い間違いだった可能性も考えられます 。
✔️ ガンダムSEED
2007年に「見た」と発言した後、2023年になって初めて見るかのような投稿をしたため、「記憶が曖昧なのでは?」とツッコミが入りました 。
こうした細かな間違いが、熱心なファンからは「知ったかぶり」と受け取られ、炎上の火種になってしまうことがあります。
しょこたんのコミュニケーションスタイルと炎上の関係

では、なぜこのような事態が繰り返されるのでしょうか。それは、しょこたんの裏表のない、情熱的なコミュニケーションスタイルにヒントがありそうです。
彼女の魅力は、好きという気持ちをストレートに、時には大げさなくらいに表現するところにあります。このスタイルが多くのファンの心を掴む一方で、事実の正確さを求めるインターネットの世界とは、少し相性が悪いのかもしれません。
友人との会話なら笑って済まされるような少しの記憶違いや誇張表現も、ネット上では記録として残り、意図的な嘘として捉えられてしまう危険性があります。
また、疑惑が持ち上がった際の彼女の反応は、まず「悲しい」といった感情的なものが多く 、その後、事務所から事実関係を整理した冷静な説明が出る、というパターンが見られます 。この対応のタイムラグや温度差が、かえって話を複雑に見せてしまっているのかもしれません。
しょこたんは本当に「嘘つき」なの?

ここまで見てきたように、「虚言癖」というレッテルは、たった一つの嘘から生まれたものではありません。
- 小さな事実誤認や記憶違いの積み重ね
- 「他人猫」事件のような未解決の過去
- 情熱的で裏表のないコミュニケーションスタイルと、ネット文化との衝突
これらの要素が複雑に絡み合い、彼女の意図とは異なる形で「嘘つき」というイメージを作り上げてしまっているようです。
しょこたんがオタク文化や動物愛護に情熱を注いできたのは紛れもない事実です。彼女の魅力的な人柄と、ネット上で生まれる疑惑との間にあるギャップ。その背景を少しでも理解することで、彼女のニュースをより深く、そして冷静に見つめることができるのではないでしょうか。
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