2月4日、アメリカのトランプ大統領はパレスチナ自治区ガザの住民全員を別の場所に移住させ、「ガザ地区はアメリカが所有する」との考えを表明しました。
トランプ大統領は会見でガザの所有を表明

人々はガザに戻るべきではないと考えている。

移住の規模はどれくらいを想定していますか?

全員だ!

‥‥‥‥??ガザ地区はどうなるんですか?

アメリカがガザを引き継いで仕事をする。我々が所有し、すべての不発弾の撤去に責任を持つ
会見に先立ち、イスラエルのネタニヤフ首相と会談

会見に先立ち、トランプ大統領はイスラエルのネタニヤフ首相と会談し、ガザの住民全員を別の場所に移住させるべきだとの考えを表明しました。
トランプ氏はヨルダンやエジプトに受け入れを求めていますが、アラブ諸国はパレスチナ難民の恒久的な再定住につながる動きに強く反発しています。
トランプ氏は関税をめぐってメキシコやカナダがアメリカとの協力に応じたことを引き合いに出し、アラブ諸国の首脳らを念頭に「もし再定住ができるとしたら、彼らがノーと言っている場所になるだろう」と強気な姿勢を示しています。

イスラエルの首相府は4日、声明を出し、会談について「前向きで友好的だった」としたうえで、停戦についてさらなる協議をするために、仲介国のカタールに代表団を派遣することを決めたと発表しました。
また、ネタニヤフ氏がアメリカから帰国した後、関係する閣僚を集めて3段階からなる停戦合意の第2段階への移行に向けた検討を行うとしています。
今回の発表が意味するものとは

結局今回の発表がどういう事を意味しているのでしょうか?直近の歴史的事実から今後のアメリカのやろうとしている事を箇条書きにしました。
発端はハマスによるイスラエルへの侵攻

長い間ハマスとイスラエルはにらみあいを続けてきましたが、その均衡が破れたのは2023年10月7日のことでした。
イスラム組織ハマスの軍事部門であるアル=カッサーム旅団は、イスラエル南部に対して大規模なロケット攻撃と地上侵入を開始しました。この攻撃により、イスラエル側で1,200人以上が殺害され、多くの民間人や兵士がガザ地区に拉致されました。
イスラエルによる反撃とガザ地区への攻撃・侵攻

それに対してイスラエルは全面戦争を宣言し、ガザ地区への空爆・地上侵攻を開始しました。この紛争により、ガザ地区では多くの民間人が避難を余儀なくされ、人道的危機が深刻化しました。
国際社会からは即時停戦と人道支援の要請が高まりましたが、戦闘は年末まで続きました。何度か停戦交渉が行われたり、第三国が仲介を試みましたが、長続きましませんでした。

イスラエルはハマスの脅威を完全に排除することを目指しており、ハマスもイスラエルへの抵抗を続ける姿勢を示しているため出口の見えない紛争が続いています。
壊滅的状況になったガザ地区の復興にアメリカが介入

そんな中、トランプ大統領はガザ地区はアメリカが所有し、復興をさせることを発表しました。不発弾の撤去やインフラの復旧などをアメリカの責任のもとで実施するとのことです。
さらに、現在ガザに住んでいるパレスチナ人を全員移住させると発言しました。移住先としてはガザ地区の近隣国であるヨルダンやエジプトを指定したのです。
現在ガザ地区に住むアラブ系住民(パレスチナ人)を周辺国に強制移住

パレスチナ人が支配していたガザ地区から彼らを追い出し、インフラ等を復旧させた上で、イスラエルからユダヤ人を入植させるということを宣言したのです。
つまりガザ地区をアラブ人の土地からユダヤ人の土地に強制的に変えるという事です。普通に考えてこんな無茶苦茶な事が通るとは思えませんが、トランプ大統領はやり遂げてしまいそうです。

やっていることは中国がウイグル自治国にした事や、ロシアが今ウクライナに対してしている事と何ら変わらないような気もします。
将来にわたって大きな遺恨が残る

ガザ地区には200万人以上のアラブ人が住んでいます。彼らを強制的に追い出すことで、間違いなく遺恨が残るでしょう。
新たなテロリストを生み出すことにつながる可能性は非常に高いでしょう。
また受け入れさせられる国は治安は悪化すると思われ、比較的穏健派であるエジプトやヨルダンでも反米・反ユダヤの勢力が拡大するのは確実です。
本当にこのトランプの発表通りになればアラブ諸国VSアメリカ・ユダヤ陣営の確執はより激しくなり、さまざまな国を巻き込んで世界大戦につながる恐れもあるでしょう。
コメント